奈美:最近フードジャーナル社さんではホームページを開設されましたが、インターネットをどのように利用していきたいとお考えですか?
江湖さん:インターネットも電話・ファックスと同じように通信手段であることには変わりがない。どこの情報でも入手可能・いつでも通信可能というのはすごく便利です。そこでは人との関係が希薄になりがちだけど、そうであればこそなおさら、人間関係が重要になってくるんじゃないかな。この度開設したホームページもビジネスに活かしていきたいね。時代に対応するというのも大切なことだからね。
奈美:保守的な考えの方が多い中で、その決断はすばらしいですね。その決断にあたって、何か期待されていることはありますか?
江湖さん:これからは何かに特化した仕事が必要じゃないのかな。「出る杭は打たれる」ではもうだめ。古いよ。何か行動を起こさなくてはね。IT時代にはそういう人物がたくさん出てくる訳だから、どうしても個性化せざるを得ないと思う。私自身、常に新しいことに挑戦したい!と思っています。
奈美:私もそういう意気込みはいくつになっても持ちたいです。 ところで、ホームページに“大豆文化研究所”とあって、「大豆が人類を救う」ということでしたが、これはどういったことですか?
江湖さん:世界人口が増え続けている現在、いずれもっと深刻な食糧危機がやってくることが予想できる。これに関して注目されているのが大豆なんですね。伝統的な五穀、つまり米・大豆・稗・粟・小麦の中で、蛋白質・油脂・炭水化物の3つ全てを含んでいるのは大豆だけですからね。大豆が今までより重要な地位を占めることは確実だろうと思うね。
奈美:大豆がここまですばらしい食品だとは・・改めて見直してみる必要がありそうですね。 他の方法でも利用されているのですか?
江湖さん:60数年前にアメリカの自動車会社フォードで工業原料として使用され始めたんです。大豆蛋白質からプラスチックを製造して自動車の部品に、大豆油はペイントとして利用、というようにね。現在アメリカでは、年間で8千万トンの大豆が生産されているから、これから利用価値が増えてきます。今ではヘルシーフードとしても国民に浸透してきています。
奈美:お豆腐がダイエット食品として受け入れられているのは、私も聞いたことがあります。 体にいいものはどこにおいても受け入れられるんでしょうね。
江湖さん:そうなんでしょうね。ところで大豆が機能性食品として近年注目を浴びているんですけど、具体的にはどのような効果があるのか知っているかな?
奈美:よい働きがあると聞いたことはあるんですが、詳しく教えていただけますか?
江湖さん:大豆にはイソフラボンという女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれていて、肌や骨をよくしてくれます。化粧品に配合されたり、骨粗鬆症対策にも用いられています。他にも利用できないかと、大豆研究は積極的に進めれてますよ。「衣食同源」という言葉もあるように、これから予防医学も大事だね。医療費が値上がりすることもありますしね。
奈美:これら大豆のすばらしさを一般消費者の方達にも広く理解していただきたいですね。そのために何をしていこうと思われていますか?
江湖さん:そのためにはまず業界からですね。豆腐業界の活性化・経営基盤の強化のためにセミナーの開催を計画しています。一般消費者向けには、大豆加工食品の普及・理解のためのメセナ活動を行っていくつもりです。特に豆腐の場合なんかは成熟商品だからこそ一層の働きかけが必要だと思いますね。出版物等を通じて広くアピールしていきたいと思っています。
奈美:私もお豆腐をたくさん食べて、そのよさをまわりに伝えたいです。
江湖さん:一人一人がちゃんと大豆についてもっと考えてくれるようになると実にうれしいですね。それで消費量もアップしてくれたら言うことなしなんだけどね。
|