彩乃:食文化史研究家としてご活躍されていますが、どうして食ではなく食文化史を研究しようと思ったのですか?
永山先生:戦後の飢餓体験が一番のきっかけでしょう。食事の大切さをその時身にしみて痛感したし、それから私は福島県出身なんです。福島県は土器が発掘されるところで、その土器を見ていたら、”昔の人もご飯を食べていたんだな”って妙に納得してしまいまして・・・
彩乃:それではこれからの日本の食文化はどうなるとお考えですか?
永山先生:パソコンがますます普及し、その一方で身体を動かす機会が激減し手先と目だけを使う生活が主となるので、これからの21世紀は脳の時代になるといってもいいでしょう。。脳の使い方が変われば食も変化していきます。これからどんどん食は変化していくと思いますよ。
彩乃:脳に必要な食品は何ですか。
永山先生:脳にいいという食品とは、(1)脳の機能を向上させてくれるもの。(2)脳細胞の酸化を防ぐ。この二点を含んでいる食品のことを指します。これに当てはまるのが大豆です。
彩乃:大豆ですか!!
永山先生:はい。本当に大豆は素晴らしい!!
特に大豆に含まれているレシチンという成分は脳細胞を活性化させる代表選手ですね。
大豆100g中に1480mg含まれています。特に日本の伝統食である納豆は大豆の状態よりも体内に栄養が吸収しやすくなっているんです。
彩乃:すごく身近な食品なのにとっても偉い食品だったんですね。私納豆大好きなんですよ。でも脳が活性化するっていうことはどういうことなんですか?
永山先生:脳細胞の酸化を防ぐということですね。つまり脳が衰えるという事は脳細胞が酸化するということと同じなんです。脳の酸化は老化と平行するものです。脳細胞が酸化すれば、物忘れなどのボケやアルツハイマーなどの症状が出てきます。別の言い方をすれば病気の90%以上が脳など体の酸化が原因といえる。
彩乃:それではレシチンは身体の救世主ですね。
永山先生:納豆のなかの有効成分はレシチンだけではないですよ。
納豆のなかに含まれているイソフラボンは、脳細胞の酸化を防ぎ、骨を丈夫にします。話は少しそれますが、日本の女性は他の国々と比べて骨粗鬆症になり易いって知っていますか?
彩乃:えっ、日本人がですか。知りませんでした。食に満たされている国だから、反対に少ないのかと思ってました。
永山先生:日本の女性はカルシウムの摂取量が少なく、1日に600mg必要であるカルシウムを540mg、つまり90%程しか摂っていないんです。その面から言っても納豆は大事な役割をはたしているんですね。
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