雅弓:今後のアメリカ大豆協会さんの展望についてお話いただけますか?
小原さん:SOYINKって知ってる?日本語では大豆インキっていいますが、大豆からとれる油と、顔料とできているインクなんですよ。
様々な大手メーカーさんでも使われてるんですよ。
雅弓:インクにも大豆が使われているんですか?大豆って食べるだけじゃないんですね。
小原さん:大豆油は石油に変わるものとして大変注目されています。SOYINKはアメリカで10年、日本で5年の歴史があり、かなり使われています。
印刷にはWebとよばれる新聞などを印刷する輪転機、ポスターなどを印刷するSheetfedとよばれる枚葉印刷などいろいろな種類があるんです。その時々によってインクがかわってくるんですよ。それぞれの印刷手法により合わせて大豆油の量を調節して印刷しやすくするんです。
大豆油はなんといっても自然のものですから石油より環境にいい、ということでたとえばウレタンなどのように石油から出来ているものの変わりに大豆油を使っていくことも前向きに考えていますよ。
雅弓:環境にやさしいというのがとてもよいですね。
小原さん:車の燃料もそうなんですよ。再生可能資源の最有力候補としてバイオディーゼルというのがあるんですが、これは食用油を軽油の変わりにしようという発想なんです。東京の自由が丘に無料バスが走っていますが、その燃料は主婦が使った油を持ちよってバイオディーゼルとして再生したものを使っているんです。長野オリンピック公式バスもバイオディーゼルだったんですよ。長野のフライドチキンのチェーンの方がチキンを揚げた油をどうしようかと思ったのがきっかけだそうです。
雅弓:油のリサイクルですね。チキンを揚げた油で走ってるなんておもしろいですね。
小原さん:バイオディーゼルを使うエンジンはディーゼルエンジンのままでいいんです。何の改造もいりません。BD30%、軽油70%などもできるんですよ。現在はバイオディーゼルを作るコストは高いですが、軽油税を安くしてもっとバイオディーゼルが普及されていくといいですね。ジョンディアというアメリカでNo.1の農器具メーカーはトラクターのパネルなども大豆油から作っているし、燃料ももちろんバイオディーゼルなんですよ。
雅弓:アメリカ大豆協会さんの守備範囲はとても広いですね。
小原さん:製油、飼料業界、食品、インキやバイオディーゼル等。新しい大豆の使い道が、いろいろと開発されています。今後需要が増えるのは工業関係でしょうね。2001年から2011年にかけての10年間で全世界のミール需要増を満たすために必要な大豆が今の生産量に加えて余計に約7000万トン必要と言われています。そこから20%大豆油が出てくるわけです。ミール需要は増えても大豆油の需要はそんなに増えませんから、その大豆油を工業用に使って行こうという事なんです。
雅弓:これからますます大豆が必要になってきますね。
小原さん:よく20世紀は化石燃料時代、21世紀は再生可能(バイオ)エネルギー時代。なんていわれているんですよ。
雅弓:大豆っていうと豆腐、納豆、味噌、しょう油以外どんなことに使われているんですか?
小原さん:日本は大豆需要のうち国産大豆の占める割合はわずか5%なんです。日本では年間約500万トン必要なんですが、そのうち100万トンは食品大豆。400万トンは食用油向けの大豆で、その400万トンの大豆から油は20%とれ、残り80%は大豆ミールとして飼料になります。
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