−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













第10回全国納豆鑑評会 福島大会 2月18日
福島ビューホテル
レポーター:桜井由佳(納豆文化村)

審査会場福島で行なわれた平成16年度第10回全国納豆鑑評会。会場は福島駅に隣接した福島ビューホテル本館3階の安達太良の間。
福島市は昨日の雪が残っていてとても寒い朝でした。納豆の鑑評会にはもってこいですね。「出品者は全国納豆協同組合連合会加入組合員とし、出品する納豆は1企業1点。自社生産、自社ブランド品とする。」という規定の元、出展総数は過去最高の125点。中粒・大粒部門が58点、極小・小粒部門が67点がエントリーされていました。会場に入ってみると納豆のほんのりとしたいい香りがふわっと広がってきました。

外観チェック 外観チェック ■いよいよ始まります■
会場では、北海道から九州までの並べきれないほどたくさんの量の納豆を陳列。見たことがない納豆がいっぱい! 形もパッケージも様々で見てるだけで楽しくなります。また、福島県で栽培を奨励している大豆品種の、ふくいぶき・スズユタカ・タチナガハ・おおすず・コスズも展示してありました。見比べてみると、粒形の違い、色、つや、へその色など大豆にもいろいろありますね。この違いが納豆になったときの個性の違いになるのですね。
●マスコミ説明会●

8時からマスコミ説明会が開かれました。
高丸さん ●マスコミ担当/高丸さん
全国納豆鑑評会は全納連に加盟する全国の納豆メーカーが製造した自社の納豆を1企業1点出品し、その中から納豆日本一を決定する年に一度の品評会です。鑑評会の入賞社には、受賞商品のパッケージに全国納豆鑑評会で受賞した賞を明記する名誉が与えられます。

出展総数は125点。福島県からの出展は8点でした。内訳は中粒・大粒部門58点。極小・小粒部門67点となっています。 8時30分から第一次審査 10時40分から第二次審査 12時から食文化研究所所長の永山久夫先生による講演会「納豆は世界一の長寿食」 13時から審査結果発表・一般開放

野呂さん ●鑑評会実行委員長/野呂さんより
今年の福島での鑑評会は過去最多の125点の出展となっています。福島県からの出展は8点です。審査は22名の審査員により行なわれます。来年は静岡での開催となっています。

一美さん ●IMP一美さん/納豆業界の概況説明
昨今の健康志向のブームにより、納豆市場の規模は拡大傾向にありましたが、本年はその傾向も一服感が伺えます。納豆マーケットのここまでの成長は、その食品の優れた機能性が多くのマスコミ、健康志向の生活者層に多大な支持を得ることが出来た結果です。納豆は世界的に認知され、サプリメント的な食べ方になってきています。

●審査基準
色・形・香り・糸引き・味の五つの項目を評価し、5点満点の整数で出展納豆それぞれに点数をつけて審査が行なわれます。

●評価の基準
外観/大豆表面の納豆菌の増殖状況。豆の色、割れ、つぶれの多少。糸引きの状態。納豆の粒径が出品部門にふさわしいか。
香り/アンモニア臭、コゲ臭、酸臭、その他異臭の有無。納豆らしい香りの有無。
食感/豆の硬軟。ザラツキの有無。旨味、苦味、甘味、異味などの有無。
これらを総合して審査員の判断で点数をつけ審査しています。

●基本は大豆単品での出品。中には黒豆・緑豆・麦がブレンドされているものもありました。第一次審査から二次審査にはそれぞれ30点位、計60点位が残される予定だとのこと。採点は点数のため二次審査に通る納豆は増減します。


審査風景 ■第一次審査■
8時30分に白衣を着た審査員が会場に入場。審査員は22名。第一次審査は、中粒・大粒部門11名、極小・小粒部門11名に分かれてそれぞれを担当し、二次審査は22名全員で審査をします。 並べられた納豆を見てみると、 顔の近くまで持ってきている方、ルーペを使用している方、斜めから見ている方 高く糸を伸ばしている方、皿ごとふっている方、混ぜてみる方、皿を鼻の近くまで持ってきている方 一粒をゆっくり味わう方、たくさんほおばる方、 途中で休憩されてる方もいました。だんだん鼻が麻痺してくるみたいです。 これだけたくさんの納豆を審査するのはよほど舌が肥えてないといけませんね。


一次審査が終わったところで審査員の方々にお伺いしました。

高星会長 ●高星会長(大粒)
全体的に品質がアップしている。発酵状態も良いので審査が難しい。やわらかめが多い。 会長の審査のポイントは平均に菌がまわっていて、外観の条件を満たしている。糸引きがどこまでも伸びる。粒が揃っていて、菌が均一にかぶっているものだそう。納豆は寒さで色が変わるため、温度が高いと色が赤くなってしまう。糸がダマになるのは発酵が早すぎる。発酵しすぎるとドロっとして糸も引かなくなる。

須見先生 ●須見先生(小粒)
全部5点を付けたいほど技術が向上している。おいしいものは、ぱっと見て輝いている。香りが重要。 発酵のときに一瞬ものすごくきれいになるときがある。その状態が好み。 鑑評会は毎年だんだん大きくなって本当にいいことだと思う。これからも素晴らしいものを作っていって欲しい。

永山先生 ●永山先生(小粒)
今年の納豆は糸が丈夫。去年寒かったために納豆菌が増えてアミノ酸も増えていて特においしいので、今年の納豆を買わなきゃ損。 納豆消費量第1位の福島県は何を食べれば良いのかしっかりわかっていて頭がよい。5段階評価のうち、3から上がほとんど。すべて平均して良い。同点がありうるかもしれない。香りが少なくてとてもいい状態。ほどよい糸・丁度良い硬さ・口に入れたときにおいしいかで決める。

長谷川先生 ●長谷川先生(大粒)
全体的においしい。しかしチロシンが出ていて、古いものがあった。たくさんの納豆を審査しているとにおいの判断が難しかったが、すっぱいなどの特徴がある匂いはわかりやすかった。 豆そのものは大粒がいい。もともとのまめの良さが残っていて菌の旨味が加わったものが好み。

審査風景 第一次審査から第二次審査に通過する納豆の評価点はどちらも39点以上のものとなったようです。中粒・大粒部門は16点、極小・小粒部門は17点、計33点が第二次審査に進みました。
第一審査が終了したら試食が出来るという事なので、集計中に私も一次審査の納豆を食べてみました。見た目の大きさはもちろんのこと、白っぽいもの、とろりとしているもの、粉っぽいものと様々でした。食べてみると、甘いもの、あっさりしているもの、粘り気が強いもの、やわらかいものなど、たくさん食べてみると違いがよくわかりました。何も付けなくてもこんなにおいしいし、いろいろな個性があるんですね。私もすっかり審査員になった気分です。


第二次審査風景 ■第二次審査■
予定通り10時40分から第二次審査開始です。 約3分の1に減った納豆を審査員の方はすべて審査します。納豆が並べられたテーブルは2列が1列となり、スッキリとしていました。選び抜かれた素晴らしい納豆ばかりで、審査がますます難しいのでは!


第二次審査が終わり、またまた審査員の方々にお伺いしました。

井川さん ●井川さん
全体的にやわらかくてレベルが上がってました。一次審査よりずば抜けている。ほとんど4、5点。 マイルドでソフトな感じだった。消費者が好んでいるからで、消化が良く食べやすいから。中には大粒部門に小粒のようなものもあった。チョコレートをなめた時のようなざらつき感がなく、なめらかなものが好み。二次審査の中で秀でているのは5、6点あったかな。

鈴木さん ●鈴木さん
一次審査は時間の経過のせいで糸が流れてしまったものがあったが、二次審査は菌体が残っていた。品物としていいものが多い。 それなりに仕上がっていて、激戦となるだろう。今年は小粒に粒径の大きいものが目立った。私は第一回目から参加しているが、始めの頃より品物がよくなってきている。

吉良さん ●吉良さん
今回の納豆は技術が向上している。しかし作っている人がいいなと思う納豆と、食べる人がいいなと思う納豆の違いはメーカーとしては判断が難しいので、受賞した納豆のいい点を、メーカーが集まって勉強会をしたほうがいいと思う。そうすることが今後もっと良い納豆を作れることにつながるのではないだろうか。

笹沼副会長 ●笹沼さん
今回の納豆はどれもおいしくなったし、見た限りでは点数が付けられない。硬さがほどほどで食感が良いものが好み。一次審査は時間がたってしまい期待していたのがはずれてしまって残念だけど、今年もよかった。福島の組合も大成功でうれしい。永山先生の講演もとてもよかった。

岡崎さん ●岡崎さん
二次審査に出ただけのことはある。甲乙つけがたいものが多く、審査が大変だった。昔は硬かったが、今の納豆は歯ごたえがあまりなく豆がやわらかい。大豆本来の味で勝負。味は好みの問題で、納豆は昔からあるものだから安全性が重視される。全体的に良い品物になっているので、世界中に広まってほしい。


永山先生講演 13時から永山久夫先生講演 「納豆は世界一の長寿食」 

一般の方も先着順に80名まで先生の講演を聞くことができました。ユーモアのあるわかりやすい講演で、とてもためになるお話でした。

永山先生講演 永山先生の講演については、「気まぐれ絵日記」のコーナーに菜摘ちゃんが詳しくレポートしていますのでそちらをご覧下さい。ここでは簡単にご紹介します。

福島市は全国で一番納豆を食べている。日本は心臓や血管の病気が外国に比べて少なく、年のとり方が遅い。平均寿命は、男性78歳・女性85歳。生活の仕方によってなる三大生活習慣病を克服できると、男性87歳・女性93歳まで生きられる。
女性ホルモンと同じ働きをしていて納豆に含まれるイソフラボンという物質をとっているから。アメリカが非常に関心を持っている。

日本人は昔からぬかづけや納豆などで、乳酸菌をとるのがうまい。長生きには食生活しかない。
人間は20種類のアミノ酸が必要で納豆にはその20種類全て含まれる。セロトニンは幸せホルモンと言われ、納豆にはセロトニンも含まれている。
食べ物は良い薬・悪い薬にもなる。納豆を食べよう!


さていよいよ高星会長から審査結果の発表です。緊張の一瞬です。

●農林水産大臣賞
「北海道産小粒大豆」/有限会社阿部納豆店(長野県)

●農林水産省総合食料局長賞(小粒・極小粒部門)
「有機納豆」/くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社(茨城県)

●農林水産省総合食料局長賞(大粒・中粒部門)
「だいもんじ大粒」/有限会社だいもんじ食品(福島県)

●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(小粒・極小粒部門)
「子鹿納豆」/株式会社しか屋(鹿児島県)

●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(大粒・中粒部門)
「山形の地豆納豆」/合資会社丸亀八百清商店(山形県)

●東北農政局長賞(部門共通)
「山形の地豆」/有限会社長瀞納豆(山形県)

●福島県知事賞(部門共通)
「北海道丸大豆」/有限会社久米商店(福島県)

●全国農業協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)
「鈴丸本小粒かっぷ納豆」/有限会社日の出納豆製造所(東京都)

●全国農業協同組合連合会長賞(大粒・中粒部門)
「おらが街納豆」/内藤食品工業株式会社(北海道)

●全国納豆協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)
「白糸納豆」/有限会社小岩久三郎商店(岩手県)

●納親会長賞(大粒・中粒部門)
「国産大粒つるのこ納豆」/有限会社菅谷食品(東京都)

須見先生の講評:今年の納豆はどれも良く出来ていて、点数をつけるのに苦労しました。
永山先生の講評:今年はとても美味しかった。粒が揃っているし納豆の当たり年ですね。
(受賞された皆様方のインタビューは受賞者インタビュー1・2に掲載しています。)

第10回全国納豆鑑評会も無事終了しました。最後になりましたが今回の実行委員長の野呂さんに全体を通しての印象をお伺いしました。


由佳:実行委員長大変お疲れ様でした。今回の鑑評会はどんな印象でしたか。

野呂さん 野呂さん:今回は非常にうまくいったと思います。委員の皆さんも今回が1番うまくいったと言っていましたね。何度もやっていて慣れているということもありますが、期待していたスケジュールでできました。今までの反省会ででた問題点を元に準備していきましたが、当日よりも前日の準備が大変でしたね。私は鑑評会当日は全体を見つつ、マスコミ中心の司会などの仕事をしていました。

由佳:今回大変だった点はありますか。

野呂さん:過去の大会では準備は年に4〜5回行なっていたのですが、今回は実行委員の諸事情などで1回しか話し合いの場を設けられなかったんです。Eメールのやりとりでしかできなかったので、うっかり忘れがないかなど、当日までとても不安でした。過去の大会で行なっていたシミュレーションもできなかったですし、本当はもう一度話し合いを開きたかったですね。

由佳:1回の話し合いでここまで素晴らしい大会になったのですね。すごいです!(^^)

野呂さん:当日は実行委員が少なかったにも関わらず、円滑に順調に進めることができました。福島納豆組合の方を始め、納親会、同友会員の皆さんのお陰だと思っています。無事成功して本当に良かったです。

由佳:実行委員長の野呂さん始め、関係者の皆様方大変お疲れ様でした。とても素晴らしい大会でした。

福島で行なわれた平成16年度第10回全国納豆鑑評会。今回の鑑評会に参加させていただいて、とても勉強になりました。昔から慣れ親しんできた納豆ですが、ここまで奥が深く、大変な努力と技術を要するものだったなんて・・。これを機に納豆についてもっと知りたくなってしまいました!受賞されたメーカーさん、本当におめでとうございました。これからもみんなに愛される納豆を作りつづけてくださいね。そしてこの納豆鑑評会を通して納豆のレベルがますます上がって、日本の食生活の根底をしっかりと守りつづけてくださいね。美容にも健康にもいい素晴らしき納豆、愛すべき納豆、由佳はとっても大好きです(^-^)
納豆文化村:桜井由佳
受賞者インタビュー1 受賞者インタビュー2

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