−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













第9回全国納豆鑑評会 名古屋大会
2004年 2月13日/名古屋国際ホテル
レポーター:椎名彩乃 (納豆文化村)

ついに当日を向かえました第9回全国納豆鑑評会。昨年の長野県大会とは違い、外の空気はさほど冷たくはなかったけれど、やっぱり二月。晴天に恵まれてはいましたが、ホッカイロが手放せません!!

並べられた納豆 最近はBSE、いわゆる米国の狂牛病問題やタイや中国での鳥インフルエンザの影響で食肉への不安が募ってきています。そんな中での超健康食品、畑の肉といわれる大豆を使った納豆はますます注目を集めていますよね。納豆の第3次成長期(第3次ブーム)と言われ納豆が注目されているときの鑑評会ですからきっと例年以上に美味しい納豆が集まっているはず。今年も張り切って美味しい納豆をレポートしていきたいと思います。


黒田専務理事斎藤委員 ■プレスルームにて■
今年の出展総数は124点(昨年は125点)。その内極小・小粒部門は57点、中粒・大粒部門は67点でした。毎年両部門とも同数に近いのですが、今年は若干大粒部門のほうが出展数は多いようです。


↑司会役の全納連・黒田専務理事(左)とマスコミ担当の青年同友会委員・斎藤さん(右)

一美社長昨年は審査員の方々の納豆の審査方法をレポートしたので今年は私自身が納豆をじっくり観察してみようと思います。もちろん、私は審査員ではないので納豆を食べることは出来ません。でも昨年「納豆は外観で味の良し悪しがわかる」という言葉を聞きまして、せめてどんな納豆があるのか、色の違いだけではなくもう少し納豆を観察しようと思ったのです。だってこんなにもたくさんの納豆を直接目で見られる機会なんてないでしょ♪
プレス資料の説明は、株式会社IMP代表取締役・一美哲夫さん↑

第一次審査 ■第一次審査スタート■
今年も大きな長机に約30個づつ均等に納豆が並べられてありました。
お皿の上には矢口さんから教えていただいた「みぎおもてやまねこ」にのっとって、二つのかたまりの納豆を上から見て「右に置いてあるものは表、左に置いてあるものは裏」というように納豆が並べられています。ごく普通の納豆から、黒大豆の納豆、そして初めて私は見たのですが赤大豆を使用した大粒の納豆などもありました。部屋は冷蔵庫のような寒さで、納豆が一番美味しく食べられる状態に環境が整えられていました。テレビカメラも数台入っています。

早速白く全面的に粉をふいている納豆を発見。どちらかというとカマンベールチーズのようにうっすっらと白くなっていました。審査員の方が箸で持ち上げているのを見るとどこまでも伸びてゆきそうなほど強い糸引き具合!!一体どこまで伸びるのかしら??


永山先生 次に先ほどのとはまったく反対につやつや水っぽく光っている納豆がありました。水を含みまるでお風呂上りの赤ちゃんのほっぺのように艶っぽい。もちろん糸は引きます。息を吹きかけるとまるでくもの糸のようにはかなげに飛んでゆきそうです。一体どんな味がするのでしょうか。
←審査員:食文化研究所オーナー・永山先生
聞きたい気持ちは山々ですが、取材の原則として、“審査中の審査員には声をかけてはいけない”というものがあります。公正に厳密に審査していただくために、そぉ〜っとゆっくり歩きます。

笹沼社長
一度は箸を入れた形跡はあるのにまったく崩れていない納豆!!
下の納豆はなくなっているのに強い糸引きのため両端の納豆にくっついてまるでトンネル工事のようになっていました。でも納豆自体はまったくつぶれていません。まさに職人が作った納豆という感じですね!!
審査員:全納連・笹沼副会長→
口に含んだときに力強い味のする納豆ってきっとこんな納豆なんだろ
う〜ん、食べてみたい!!


伊藤さん 色々な審査方法で皆さん審査されていましたが、女性審査員の方々は上品にお皿の上にとって納豆を審査されていました。納豆をお上品に食べられたら一人前のレディーになれるのではないかな?そう思った一瞬でした。
←審査員:料理研究家・伊藤先生
隅のテーブルには沢山のお皿とお箸の山がありました。納豆をのせる際に他の納豆と香りや味が混ざらないようにされているのですね。


■一次審査終了 審査員控室にて■

高星会長 須見教授と永山先生 どの審査員の方々も
“今年は特に難しい・・・”
“いやぁ〜ホント良くなった”
と言われていました。 特に小粒に関してはより難しいとのこと。大粒はその個性がはっきりと出るため小粒と比較すると若干大粒のほうが審査しやすいと。 また出品数に関することも話題にあがっていました。

9回目という回数にもかかわらず、これだけ納豆の質が大きく向上してきているということは、鑑評会に出すことによって皆さんそれぞれ刺激を受けているということです。でも残念ながら、全納連に加盟している納豆メーカーさんでこの鑑評会に出品されていないメーカーさんもあることも事実。つまり納豆をより美味しくする機会があるのにもかかわらずせっかくのチャンスを逃しているメーカーさんもあります。本当にもったいないことですよね。
今後はもっとより多くのメーカーさんに出品していただければいいのになぁ〜。そう思った彩乃でした。


2次審査スタート ■二次審査スタート■

二次審査には極小・小粒部門で13品、中粒・大粒部門で10品残っていました。でも本当に接戦だったらしく、ある点数で区切ったのですがあと0.1点下げてボーダーラインを引くともっともっと沢山の納豆を審査しなくてはいけなくなったらしいです。考えただけで興奮してきますよね!!
←2次審査会場入り口で、審査員の皆様方。
審査室に入ると、ちょこっとビックリ。黒目の納豆が一品あったのみで色大豆を使った大豆がありません。すこし残念な気がするのと同時にそれだけ納豆の難しさを感じました。


一次審査では極小・小粒部門を審査する人と中粒・大粒部門を審査する人に分かれていましたが、二次審査は全員で全23品を審査。皆さん箸やさらに納豆を取り、ゆっくり眺めて、じっくり噛みしめながら審査されていました。一体今年はどの納豆が農林水産大臣賞の栄冠を得るのでしょうか!
同点の納豆がない場合は二次審査で終りですが、今年も接戦のため三次審査が行われました。三次審査はマスコミはもちろん、審査員も限定され関係者さえも入れない状態で行われます。本当に微妙な差で勝敗が分かれるのですね!!さあいよいよ結果発表です☆
■プレスルームではついに発表です!!■

受賞納豆 受賞納豆

■審査結果■

元気納豆 山葵 ●農林水産大臣賞
「元気納豆山葵(わさび)」/マルキン食品株式会社(熊本県)

●農林水産省総合食料局長賞(極小・小粒部門)
「納豆旨造」/山下食品株式会社(愛知県)

●農林水産省総合食料局長賞(中粒・大粒部門)
「鶴の子納豆」/有限会社矢口納豆製造所(埼玉県)

●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(極小・小粒部門)
「菊水ゴールド納豆」/有限会社菊水食品(茨城県)

●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(中粒・大粒部門)
「国産こだわり大粒納豆」/生活協同組合コープこうべ(兵庫県)

●東海農政局長賞(局管内)
「日本の大粒」/株式会社小杉食品(三重県)

●全国納豆協同組合連合会長賞(極小・小粒部門より)
「すずまる」/有限会社こなかわ(新潟県)

●納親会長賞(中粒・大粒部門より)
「豊誉納豆」/有限会社羊蹄食品(北海道)


各社の詳しいお話は受賞者インタビューにて後ほど。
発表の後は高星会長の講評とマスコミとの質疑応答という形で今開催の感想を永山さんや須見さんがお話してくださいました。
高星会長
全国納豆協同組合連合会・高星会長→

今年は本当に納豆の味の向上が見られました。どれも甲乙つけがたいほど美味しく完成度も高いものになっていたと思います。納豆は色、形、香り、糸引き、味の五項目で評価しました。
大豆に納豆菌がうまく回っていれば糸も良く伸びる。また見た目にも美しいものが出来る。香りは香ばしいものがよく、味はまろやかで口に入れたときに美味しいと感じるものがいい。納豆の審査ではなにが一番評価の基準になるのかという質問をされますが、香りや見た目が良くてもえぐみや苦味があればやはりいい点はつけられない。やっぱり美味しくなくてはね。だが今回で9回目だが、毎年レベルが上がってきて本当に決めづらいです。
レベルが上がってきた美味しい納豆をぜひ皆さんにも食べて欲しいですね。


須見先生
←倉敷芸術科学大学産業科学技術学部教授 須見先生

マスコミ:今もにおいひかえめのものが良いとされているのか?

須見さん: 少し前はにおいの少ない納豆が売れる傾向がありましたが、最近では消費者の間の中でも通の人が増えてきたためにまた納豆本来の香りを持つ納豆が増えてきています。また納豆の香りが血のめぐりを良くしてくれる効能があるという研究結果も出てきているので、今後はより一層納豆らしい香りのものが増えてくるのではないでしょうか。また逆に納豆には口臭を防ぐ効果もあるという研究結果も出てきています。

永山先生
→食文化研究所オーナー 永山先生

マスコミ:鳥インフルエンザやBSEによる納豆への影響はあるか?

永山さん:これらの影響から、畑の肉として昔から言われている大豆を使った納豆にとっては、第3次のブームが来たという人もいるくらいです。大豆はアミノ酸バランスが肉に近く、納豆は人間が必要な20種類のアミノ酸をすべて含んでいるまさに健康食品です。しかし食は時代によって変化していくものなので、このようにコンテストをすることはもっと美味しい納豆を作る上では必要なことであることは間違いないです。 また最近では皆さんが想像している以上に納豆の効能が世界中で認められていて、ロングフライト症候群を防いだり、骨粗しょう症防止にも注目を集めています。また納豆に含まれるポリグルタミン酸は水を含む効果に富んでおり、化粧品や、砂漠の浄化などにも活用しようという活発な動きがでてきています。

■たくさんの投稿がありました■

投稿 鑑評会と並行しての催事として、消費者の方から納豆にまつわるお話やスペシャルメニューなどを投稿していただいていました。(昨年は納豆にまつわる川柳を募集していましたよね)納豆の効能が友達から友達へ広まっていったお話や、体調不良に悩まされていた方が、いまや健康優良児になってしまったというお話など納豆ってやっぱり素晴らしいというお話が沢山届いていました。
またスペシャルレシピのグランプリには、納豆パフェが!!すりつぶした納豆をクリームと混ぜて、フルーツと共にトッピング♪というものだったのですが私にはまったく味の想像がつきません☆これは是非試して見なくてはですね!でもちょっと怖い気も・・・


最後に今回の鑑評会の野呂実行委員長さんに、鑑評会を振り返ってのお話を伺ってきました。

野呂実行委員長 彩乃:野呂さん、二日間お疲れ様でした。実行委員長という大役は想像以上に大変なお仕事だったかと思います。
野呂さん:いやぁ〜やっぱり疲れますね。でもその分やり遂げた充実感は本当に気持ちいいです。

鑑評会実行委員長の青年同友会・野呂委員長→

彩乃:そのような感想をもてるということは、やはり何の問題もなく、すべてが順調に進めていけたからだと思います。昨年も実行委員長として勤められてきましたが昨年のの鑑評会と比較して今年の鑑評会はいかがでしたか?
野呂さん:特に変わったということはありませんでした。でもこのような鑑評会という会には変化は逆にあまりあってはいけないものだと思うんです。間違いなく公平に審査出来るようにする。これこそが私の本当の役目ですからね。
彩乃:納得です!!今回は二次審査に色大豆が加わっていませんでしたが、昨年丹波の黒豆で受賞された野呂さんにとってはどのようなご感想をお持ちですか?
野呂さん:そうですね、今年は普通の大豆で出品したのですが、やっぱり黒大豆で出せばよかったな〜と思ってしまいましたね(笑)
彩乃:色大豆と普通の大豆ではやはり味の個性が違うので審査しにくいという点があるのかと、生意気ながらに思ってしまったのですが、今後色大豆部門というものを作る予定などはないのですか?
野呂さん:難しいと思います。今の二部門で丸1日時間がかかっています。そこにもう一部門加えればもしかしたら二日かけて鑑評会を行わなければならなくなってしまうかもしれません。そうするとこの緊張感が薄れてしまうかもしれないですし、また審査員の方々の負担も大きくなってしまい厳密な審査が出来なくなってしまうかもしれないですしね。でももっともっと色大豆を使った納豆が出てくればいいなと思いますね。また出品するメーカーももっと増えて欲しいと思います。せっかくの機会ですから!
彩乃:そうですね!!大広間にずら〜と並んだ納豆を見てみたいです♪野呂さん、この度は本当にお疲れ様でした。
椎名彩乃

今年で三度目のレポートとなりましたが、毎年毎年鑑評会が楽しくなってくるのはどうしてでしょうか?それは毎年美味しくなってゆく納豆を一度に沢山見られるからなのか、次々と発見される納豆の効能を聞けるからなのか、それともますます納豆が好きになってきた彩乃自身の効果なのか。まったくわかりませんが少なくても確かなのは、聞けば聞くほど奥の深い“納豆への職人さんのこだわり”を聞けるからという点にあることは間違いないです。次は彩乃が毎回楽しみにしている、職人さんへのインタビューです♪

受賞者インタビューへ


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