「日本一の
蕎麦製粉工場へ」

レポーターは
お蕎麦大好き
石井由美

●2月13日
2月14日は年に一度の大イベント「全国納豆鑑評会」です。せっかく長野迄行くのなら納豆と相性のいい蕎麦の日本一の製粉工場をたずねて松本に行こうということで、前日の13日に長野県入りをしました。

●松本駅到着
約束の時間に松本駅に到着。新幹線の中でたっぷり眠った由美は超元気! 今日はどんな素敵な方々にお会いできるのかワクワクしています。

●日穀製粉さん到着!
松本市南松本にある日穀製粉株式会社松本工場さんへ車で向かいます。 松本駅からどんどん近づく5540トンの巨大サイロを目指して進みます。 1万1千坪もある敷地、どこまで行っても事務所が見当たりません。あまりの広さにビックリ!

●やっと事務所に到着。
風の強い日でした。とてもきれいで大きな事務所に入ると、ガラスケースの中に日穀製粉さんの製品がズラリと並んでいます。応接室から見える中庭には水車があり、機械に囲まれた工場の中でも安らぎを感じます。
応接室で見つけた灰皿のようなものは実は石臼のミニチュアです!!これでも製粉できるのかな?

●宮嶋工場長さんと納豆のお話で…。
宮嶋工場長さん、大和さんとは、やはりソバ納豆の話題になりました。ソバの中に納豆を練りこむと繋ぎが悪くなってしまうから納豆の中にソバの実を入れる、その製品いいですネ!などソバ談義で盛り上がりました。
応接室にて。

●工場長お勧めの…。
何のお茶だと思いますか?と工場長お勧めのお茶を出してくださいました。 色は品のいい薄い緑色、とても香ばしく苦味も渋みもなく飲みやすい。ソバのいい香りが!!ソバ茶ですか?!

●韃靼ソバ
そうです、韃靼(ダッタン)ソバ茶です!韃靼ソバ、別名苦ソバといってソバの実に強い苦味があるのですが、お茶にすると苦味が全くなくとても飲みやすいです。

●健康にもいいそうですよ!
韃靼ソバは一般のソバと比べてルチンが100倍もあるんです。飲みやすく体にいいと聞いて由美も韃靼ソバ茶をとても気に入りました。

●クリーンシステムそば工場へ
事務所を背にして左側の工場が小麦、中央にミックス粉、右側にソバ、ととても合理的に並んでいます。 クリーンシステムそば工場を丸山さん、大和さんに案内していただきました。

●準備も万端です
白衣を着て帽子をかぶり、靴の上からビニール靴カバーを履いて準備万端!食品なのでとても気を使います。
まじめにメモする彩乃ちゃんと由美。
さあ、工場の中へ!

●いざ、工場内へ!
その名の通り外気を遮断して気圧制御された工場はとてもきれいです。品質システムの国際規格である最新のISO9001の認証も取得(写真はISO9000ですが現在は最新の9001を取得されています)。また、2002年は農林水産大臣賞も受賞されたすばらしい工場です。(日穀製粉さんは2002年11月28日に第24回食品産業優良企業等表彰事業で農林水産大臣賞を受賞されています。)

●安心ですね
こちらの工場では2階でソバを挽き、3階で振るいにかけ、1階でソバ粉の袋詰めをしています。ソバの粉は2階から3階、それから1階へとエアーシューターで移動します。その間人の手に触れる事はなく非常に衛生的でクリーンな工場です!

●工場1階
まずは1階から見学開始です。 袋が20キロになると自動的に封をしてベルトコンベアの上に落ちます。コンピュータ制御された流れ作業はとてもスムーズです。袋を積み上げるところではロボットが軽々と袋を持ち上げ、きれいに積み上げていきます。
大和さんとパチリ。

●工場3階へ
3階に行きました。大きなボックスが何台も並んで、振るいにかけています。まるで強い地震にあったかのごとく、すごく前後左右に揺れています。ボックスの中は何層にもなっているそうで上から順に振るいにかけ、一番下に一番細かい粉が溜まるようになっています。たくさんのボックスがまるで踊っているようです。

●工場2階は…
2階ではロールでソバの実を挽いています。コンピュータルームですべて制御しています。手前から後ろへいくつかのロールを通し、より細かく挽いていきます。どの階も沢山の太いパイプがいたるところから出ていろんな所へ繋がっています。

●なんと水冷式!
ソバは熱に弱く、熱で風味が失われてしまいます。このため日穀製粉さんでは水冷式のロールを採用されています。熱の発生を極力抑えて粉を挽いている為、石臼で挽いたものより劣るということはないそうですよ。すごい!

●オーストリアからの巨大石臼!
2階の渡り廊下を行くと、すごい大きな樽が...と思ったらオーストリアから輸入された直径1.6mもある石臼でした。

●周りは木製
石臼は石が露出しているのを想像していたのですが、木製の覆いに囲まれていて粉が飛び散らないようになっています。そしてまわりが木製のため熱を溜め込まない利点もあるそうです。
石臼の前で4人で撮りました

●より良い物を求めて…
日穀製粉さんではこだわりの良いそば粉を求めるお客様の希望に答える為、この大きな石臼を6台も輸入したそうです。

●シンボルマーク
工場を後にする前に、大和さんに日穀製粉さんのシンボルマークについておうかがいしました。
由美:シンボルマークがすごくおしゃれですよね。これにはどのような意味があるんですか?
大和さん:これは蕎麦の五弁の花びらを表しているんです。そして『五』には五穀というもう一つの意味も含んでいるんですよ。
由美:五穀豊穣の五ですね。そばの花の五枚の花びらとの二つの意味をあわせ持っているわけですね!
大和さん:五弁の花びらが回転するイメージは、私どもの製粉事業活動を表しています。
由美:深い意味がこめられているんですね〜。それにブルーがとてもさわやかですし。
大和さん:ありがとうございます。ブルーのイメージは水・空・そして地球なんです。つまり命の源ですよね。
由美:確かにそうですね!
大和さん:それに、ブルーには清潔感・清新さ・溌剌さとか、冷静・リラクゼーションのイメージもありますよね。
由美:そうですよね、業界リーダーの日穀製粉さんのイメージにぴったりですね!

「一穀さんで

楽しいランチ」

●出発!&ランチ
長野市に向けて出発! 昼食は長野市まで我慢して、先ほど大和さんに教えて頂いた長野市南千歳にある日穀製粉さん直営の創作和食一穀さんへ行くことにしました。

●店内はいい雰囲気。
店内はガラス張りでとても開放的。太陽の光が柔かく差し込んできてとても暖かで気持ちがいいです。栗梅色のような渋い色ののれんで区切られた個室は、とっておきの日にぴったりですよ。

●さあ、食べましょう〜
ランチはもちろんソバ粉入りのパスタ。ヘルシーだし、とってもおいしかった〜♪

●まとめ
由美はソバが大好きで良くいただくのですが、この工場を見学させて頂き工場の方々のソバへの真摯な心配りを知り、これからはもっと身近に感じて安心して食べられるな!と思いました。 製粉の事をほとんど知らない由美に親切に分かり易くご説明くださり、大変勉強になりました。宮嶋工場長さん、筒井さん、丸山さん、大和さん、そして工場の皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。

後半へ