茨城県の鹿嶋コンビナートでのエチレン生産は国内最大級。今回の納豆包装フィルムの不足は、鹿島の石油化学関係の会社が巨大地震の影響で生産をストップしてしまったことも、大きな要因の様です。
それに特に今回のような大震災の場合は、包装原料の出荷などは主に医薬品向けなどが優先されるような事もあるかも知れませんね。
門傳さんは、「ネットの威力はすごいね」と言われていましたが、門傳さんの発信力と実行力こそすごいです!
気仙沼を中心とした被災地に既に20トンのお米を運ばれたそうです。20トンというと、スーパーにある5kgのお米の袋が4000袋!
「困っている人がいるから当然でしょう」とさらりと流す門傳さんの言葉に、ずっしりとした重みを感じました。
人のためになる行動は、人間の素晴らしい部分、素敵な部分だと思います。今回茨城県でお話をお伺いしましたが、皆さん、組織の為に、同業者の為に、被災者の皆様のために、ご尽力されていて、とても頭の下がる思いでした。
普通の生活の中にある慈愛や慈悲に満ちた気持ちの中にこそ、本当のボランティア精神があるのではないでしょうか。
その人の積み重ねてきた感性や経験や人間関係が、その精神やパワーを作っていくのですね。私利私欲のない無心な状態での活動には本当に心を打たれます。
大震災によって、多くの人が被災されました。今こそ、どんなに小さなことでも自分に出来ること、気持ちを被災地に届けたいですね。
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今回の取材を通して、皆さん自身が被災者であるのに、周りの方々のために、そして大切な納豆のために力を尽くしていることを知ることができ、嬉しく思いました。
また、たくさんの人の想いが詰まった納豆を食べられることのありがたみも強く感じました。業界全体が、納豆が大好きな皆様に早くおいしい納豆が届けられるように頑張っています。
東京はおりしも復興の象徴と言われる、桜が満開です。今後東日本が必ず盛り返して、今まで以上に繁栄する事を信じています。元通りの生活に戻るまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、みんなで助け合いながら納豆のように粘り強く、一日でも早く元気な日本を取り戻していきたいですね。
納豆文化村:朝比奈怜生
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