−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













納豆文化村インタビュー

全国納豆協同組合連合会会長 / 笹沼隆史さん

インタビュアー:伊藤冴瑛
インタビュアー/伊藤冴瑛

今日は2006年6月に新会長に就任された笹沼隆史さんを、全国納豆協同組合連合会(以下全納連)事務局にお訪ねしました。笹沼新会長に会長としての役割とこれからの抱負についていろいろとお話をお伺いしました。

笹沼さん 冴瑛:今日はインタビューのため、台東区元浅草の全納連事務局にお邪魔しています。いろいろとお話を聞かせてください。よろしくお願いします。早速なんですが、全納連会長にみなさまから推薦されてどんなお気持ちでしたか?

笹沼さん:今日はよろしくお願いします。そうだなあ、会長と突然言われてとまどいがあったよ。こんな大役がつとまるか不安もあったし。 でも皆さんに推薦していだいたことはありがたいことですね。とにかくすごい役割だし・・・緊張で最近じゃあ口数も減ってきちゃってるよお。(笑)

冴瑛:そうなんですか(^^)確かに大役ですよね。でも「笹沼さんなら」と皆さんきっと信頼しているんですね。では次に新会長になられての抱負を教えて下さい。

笹沼さん:今まで納豆組合がやってきた伝統をしっかりと引き継いでいきたいです。そしてさらなる活性化を図ることができればいいなと考えています。まず納豆の消費拡大を一番に考えていきます。納豆業界全体の売上げが向上するように継続して支援していきます。

冴瑛:なるほど、納豆の消費拡大ですね。そのために具体的にどのようなことをお考えですか?

伊藤冴瑛 笹沼さん:各納豆メーカーがおいしい納豆を作ること、納豆の質を向上させることが、納豆消費拡大につながっていくと考えます。おいしい納豆を作ることが出来るよう組合がサポートしていきます。

冴瑛:私も、昔に比べるとどんどん納豆の質が上がってきていると聞いています。種類も豊富になっていますよね。さらなる品質の向上と納豆業界の発展が楽しみですね。他にはどのような戦略が?

笹沼さん:納豆の機能性を全面に押し出して納豆の良さを再確認していくことも大切だと思います。ナットウキナーゼとかいろいろな納豆効果を幅広く伝えていきたいです。

冴瑛:納豆が体に良さそうというイメージをさらに強めていくわけですね。

笹沼さん:はい。また、簡単に作れる納豆料理も紹介していけたらと思います。料理をすることで新たな味を発見できたらいいなと思ってね。

インタビュー中 冴瑛:毎日食べても飽きない納豆を使って簡単にできるおいしい料理ですね。納豆好きは挑戦したくなりますね。納豆をそのまま食べるのが苦手な方でも、食べ方を工夫することで、食べられる人も増えるかもしれませんね。次は納豆組合の行事について教えて下さい。

笹沼さん:7月10日は納豆の日だからそれにちなんだイベントも開催する予定です。

冴瑛:7月10日で「なっとう」は最高の語呂合わせ! もう「納豆の日」が7月10日というのはかなり知られているみたいですね。では次に全納連の組織について教えて下さい。

笹沼さん:全納連は5つの委員会に分かれて活動しています。流通部会、研究部会、PR委員会、青年同友会、厚生部会の5つです。

冴瑛:5つの組織が支えているわけですね。それぞれの委員会の主な働きについて教えて下さい。

笹沼さん 笹沼さん:流通部会では、大豆の原産地表示に向けてガイドラインを作成しています。まだ原産地表示は義務化ではありませんが。でも少しずつ表示するメーカーが増えてきています。しっかりしたきちんとした情報を、消費者に伝えたいという目的です。

冴瑛:原産地などの情報が分かりやすいのは、消費者にとっては安心につながって嬉しいですね。安全なものを食べたいですし。では研究部会はどのような活動をしているんですか?

笹沼さん:納豆について研究されている大学や団体はけっこう多いんですよ。現在でも様々な研究が重ねられています。それらの研究を審査をして選ばれたところには納豆研究奨励金を差し上げています。

冴瑛:納豆研究を促進しようとしているんですね。これからますます納豆について嬉しい発見が出てくるかもしれないんですね。

笹沼さん:世界を驚かす大発見なんてものも出てくるかもね。PR委員会では、TVを中心としたメディアを用いて納豆を紹介していく活動をしていきます。青年同友会では、みんな大注目の納豆鑑評会を取り仕切っています。全国第一位の納豆が決まるわけだからね。あと、地方をまわって、地方の活性化を図っています。厚生委員会では納豆会報を年に4回出しています。委員会のことや委員会の人の意見を取り上げて情報提供をしています。

冴瑛:分かりました。5つの委員会が役割分担をしてスムーズに活動できるような仕組みになっているんですね。これからの全納連の動向にも要注目ですね。

笹沼さん:納豆は日本古来のすばらしいもの。より多くのみなさんにおいしい納豆をお届けしたいです。
伊藤冴瑛 冴瑛:これからもおいしい納豆に出会えることが楽しみです!では次に、笹沼さんの納豆工場について聞きたいのですが。

笹沼さん:名前は笹沼五郎商店。茨城にあります。明治22年創業で、現在は120年近くになるよ。私でもう4代目なんです。
冴瑛:すごい!かなりの歴史があるんですね。会長を務めることになってかなりお忙しくなったのではないですか?

笹沼さん:大変だよ〜(>_<)(と言いつつも笑顔)会長となって東京に出てくる機会が増えました。私がいないときは息子がしっかり頑張ってくれています。
笹沼さんと 冴瑛:息子さんと一緒っていいですね。う〜ん、でもやっぱり忙しそう。お休みがないですよね。ストレスなどは感じませんか?

笹沼さん:でも私はストレスが溜まらないタイプの人間だから。のん気だからね。のんびりなんだ。無理はしないよ。だからストレスって感じることはないかな。
冴瑛:ゆっくり焦らずマイペース。それはとてもいいことですね。笹沼さんはどのような趣味をお持ちですか?

笹沼さん:旅行が大好きだなぁ。暇を見つけては出かけることが好き。山が好きだな、温泉とかもいいな。温泉入っておいしいお酒、最高だよね。

冴瑛:温泉いいですね、私も大好きです。いろいろお出かけをされて、行動派なんですね。特技などはどうですか?

笹沼さん:そんなまだまだ大した事ないんだけど、詩吟をやっています。漢詩みたいなものです。中学校とかで習ったでしょ?
笹沼さん 冴瑛:あ〜そういえば。習いました!(後から聞いたのですが、笹沼さんはかなりの腕前らしいです!すごいですね。)

笹沼さん:それからお茶も好きですね。3年ぐらいやってます。
伊藤冴瑛 冴瑛:そうなんですか、和ですね。自分でお茶を立てると、落ち着きそうですね。リラックスできそう。

笹沼さん:うん、そうだね。私がやってる茶の湯はね、石州流といってね。武家に伝わるお茶なんだよ。
冴瑛:へぇー奥が深そう。ぜひいつか笹沼さんが点てたお茶をいただきたいです♪石州流というのは初めて聞きました。

笹沼さん:いいですよ、ぜひ。石州流は、千利休の長男・千道安からその弟子へと伝わった茶系なんです。片桐石州が開いた一派なんだよ。

冴瑛:なるほど〜そうなんですか。室町時代から続いているお茶文化が今も受け継がれているわけですね。そのような古くからの伝統と、水戸という土地柄もよく合っているような気がします。

笹沼さん:利休から伝わった侘びの心を重んじて、質実剛健な中にも趣に富んでいる武家茶道なんだよ。
冴瑛:ワビサビですね。お茶を頂きながら納豆を食べる・・・いいかも(笑)ゆったりとした時間が流れそうですね。では最後に少し話を戻しまして。ひとことお願いできますか?

笹沼さん:これからも周りの優秀なスタッフの方たちと一緒に、全国納豆組合のより一層の活性化に努めていきたいと思います。私自身はゆっくりマイペースだけどね(笑)

冴瑛:笹沼会長さん率いる納豆組合さんの大いなるご発展を期待しています。どうもありがとうございました。


新会長になられた笹沼さんは穏やかな人柄で、とてもやさしい方でした。趣味や特技も多く、好奇心、向上心ともに強い方という印象を受けました。これからもさらに全納連を前進させていきたいという強い意志が感じられます。納豆の質が良くなると消費も伸び、消費者も納豆メーカーも嬉しいことですね。新会長の笹沼さんを中心にますます飛躍していく全納連のこれからを楽しみにしています。
伊藤冴瑛


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