−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













第8回全国納豆鑑評会 長野大会
2003年2月14日
受賞者インタビュー

レポーター:椎名彩乃(納豆文化村)

強豪がひしめく中、受賞された方々は一体どんな努力や工夫をされてきたのでしょうか?また今回は宮城県が3社入賞という素晴らしい快挙を成し遂げいています。もしかしたらすごい秘話が隠されているのかもしれません。納豆が大好きな皆さんの聞きたがっていることを、彩乃がかわってインタビューしてきます!!

元気納豆昆布たれ付 農林水産大臣賞
マルキン食品株式会社/『元気納豆昆布たれ付』→
電話インタビュー:代表取締役社長 吉良元雄さん

彩乃:最優秀賞である農林水産大臣賞受賞、おめでとうございました。第4回に続いて二度目の日本一、そして入賞は3回目と、もぉすばらしいとしか言い表せませんが、受賞されたお気持ちはいかがでしょうか。

吉良さん:言葉あらずです。本当に感無量です。ありがとうございます。

彩乃:今回も中国産大豆を使用した納豆ですが、国産大豆を使用した強豪が多い中、あえて中国産大豆を使用した理由は?

吉良さん:うちは昔から中国産大豆を多く使っているんですよ。もちろん国産大豆も使っていますけどね。日本人は昔から中国産大豆を、醤油や味噌として使ってきているんです、つまり中国産大豆の美味しさを認めているんです。とくに満州の大豆を日本人は好んで食べています。
彩乃:中国産の大豆はどんな点がよいのですか?

吉良さん:糖分が国産と比べると多い。この他にもたくさん要因はありますが、やっぱりこれに尽きるでしょう。

彩乃:それでは今回、ふたたび日本一輝いた勝因は何であるとお考えですか?

吉良さん:発酵がよくできていたのではないでしょうか。

彩乃:少し小耳にはさんだのですが、今日の天気をとても気にされていたとか。

高星会長と元気納豆吉良さん:そうなんです。納豆は本当に難しい食品なんです。季節はもちろんのこと、天気や気温・湿度にも大きく左右されてしまうんです。やっぱり一番よい状態のもので審査していただきたいですからね。

彩乃:それこそが本当の職人さんなんでしょうね。第4回第5回、そして今回の第8回も中国産大豆での受賞でしたが、今後国産大豆で挑戦するご予定はありますか?

吉良さん:そうですね、あるかもしれないですが、来年も多分中国産ですかね。やっぱり安いんですよ。皆さんに美味しくて安い納豆を毎日食卓にあげていただきたいから。高くちゃいけないです。来年も頑張りますよ。

わたり国産納豆 農林水産省総合食料局長賞(極小・小粒部門)
有限会社わたり納豆/『わたり国産納豆』→
電話インタビュー:代表取締役 照井正彦さん

彩乃:二年連続の農林水産省総合食料局長賞受賞、おめでとうございます!!もぉ素晴らしいとしか表現できない受賞ですね。

照井さん:ありがとうございます。胸がいっぱいです。

彩乃:昨年受賞されたものと同じパッケージですが、同じ商品で出品されたのですか?

照井さん:そうなんです。やっぱり小粒で優勝したかったんですよ。昨年は残念ながら逃してしまったので今回は同じ商品なんですが、コンセプトを変え、 また研究を重ねて今回の鑑評会に挑みました。

彩乃:コンセプトを変えるということは、すごい一大決心が必要ですよね!一体どのような変更をされたのですか?

照井さん:そんな大それたことではないんだけれどね。私の中のイメージに出来るだけ近づけられるように微調整を続けたんですよ。

彩乃:どんなことをされてきたのでしょうか?

照井さん:大きなところでいえば、煮方も室の温度も変えました。また原料となる大豆は変えていないのですが、畑が違えば大豆の味も変わってしまうので、畑の段階で大豆を吟味してみました。でもどんなに準備をしっかりしていても、やっぱり鑑評会の二週間前ぐらいからは室にこもりっきりでした。

彩乃:それってとても大変な努力と体力を要するかと思うのですが、声で伺う限り疲れている様子はまったくないですね。

照井さん:そりゃもう、子供のころから発酵室の温度調節や釜に薪をくべることなんかをずっとやってきましたから。苦労しているなんて感じませんし、室に入っただけでその日の納豆の状態がわかりますよ。

彩乃:すごい!今回は宮城県が全国枠で3社入賞という素晴らしい快挙を成し遂げましたよね。昨年は、宮城県全社入賞という合言葉で宮城県では各社が集まって勉強会をされているとうかがいました。その中でも照井さんは理事長をなさっていると・・・。

照井さん:そうなんです。私も含めて、今回の皆さんの受賞は個人としても、また理事長としても、勉強会をしていてよかったなぁと感激しこみあげるものがありました。勉強会と言えるほど研究をしているわけではないのですが、何気ない会話の中で自分の求めているものが見えてくるんですよ。だからこれからもこの会は続けていきたいですね。

彩乃:宮城県=納豆県の公式が近々広まりそうな気配ですね。楽しみにしています!


おらが街納豆 農林水産省総合食料局長賞(中粒・大粒部門)
内藤食品工業株式会社/『おらが街納豆』→
電話インタビュー:代表取締役 内藤孝幸さん

彩乃:2回目3回目という受賞社がひしめく中、大粒部門での受賞本当におめでとうございました。

内藤さん:ありがとうございます。最初はまったく信じられませんでしたよ。親しくお付き合いをさせていただいている機械メーカーの方からの電話で、この吉報を聞いたのですがなんとも実感できなくって。そのあとすぐにホームページを拝見させてもらって「あぁ〜本当に受賞したんだ」と・・・でも今日、昨日とスーパーの方から、そちらの受賞した納豆を仕入れたい!などのお電話を何本かいただきまして!!じわじわと実感してきています。こんなに嬉しいものかとは思ってもいませんでした。

彩乃:とっても受賞を喜んでいらっしゃる感じが伝わってきます♪なんだか私まで嬉しくなってきました。今回受賞された要因は何だと思われますか?

内藤さん:そうですね、勉強会のお陰だと思いますね。北海道の納豆会社が集まって、数年前から「美味しい納豆を作る会」という勉強会を続けてきているんですね。ここでは、手のひらをひけらかしてお互いの会社を批評しあうんです。君のところは少し硬い。こうしたほうがいい。あなたのところは甘味があっていい。うちはこうしてる。など隠し事は抜きで。

彩乃:これは本当に信頼しあって、それから強い向上心を持っていないと出来ないことですよね。

内藤さん:そうですね。それから人間の味覚や食感では比べきれない部分は機械を使っても調べてきました。大学の施設をお借りして、納豆のやわらかさ、糖度、脂質、皮の状態などを比較・検証してきました。もちろん私たちだけではできませんので大学の教授に、ありがたいことに手弁当で来ていただいていろいろと指導していただきました。

彩乃:そんなにも本格的になさっていたのですか!!もう化学の実験状態ですね!!

内藤さん:でも私もやっぱり職人ですから。始めはこうしろ、ああしろという言葉に従うことが出来なかったんです。職人としての意地といういうのでしょうか、誇りといっていいのでしょうか。そんな私だったのですが、信用一番のこの勉強会を通じて、相手を信用・信頼するまでの職人としての幅を持つことが出来るようになったんです。これこそがいい納豆を作ることが出来た一番の要因だったのかもしれませんね。あっそれから欲を出さなかったことかな。去年はそれで失敗してしまったので(笑)

彩乃:少し話は変わるのですが商品名の「おらが納豆」の“おらが”は“おれの”ってことですか?

内藤さん:そのとおり!このおらが納豆のパッケージには室蘭市の地図がかいてあるんです。室蘭市全体の地図と観光名所がね。それから、左上にはクジラのマークもついているんだよ。室蘭では運がいいとクジラを見ることが出来るんですが、そのPRに少しでもなればと思ってね。

彩乃:うちの街の納豆があるんだよ、寄ってく?持ってく?食べてく?っていえる納豆があるっていいですね!私も地元の地図が入っている納豆がほしいなぁ〜もちろん美味しい納豆で!!すみません、話がそれてしまいました。それでは今後の抱負は?

内藤さん:もちろん最優秀賞を受賞すること。でも高くていい大豆を使えば美味しいものは作れるんです。同時に価格もそれに応じて高くなってしまいますよね。私は安くて美味しい大豆を使って、皆様から喜ばれる納豆を作っていきたいと思います。

北海道産小粒三ツ折 厚生労働省医薬局食品保健部長賞(極小・小粒部門)
有限会社川口納豆/『北海道産小粒三ツ折』→
電話インタビュー:常務取締役 門傳英慈さん

彩乃:この度は激戦区・小粒部門での受賞、おめでとうございました。受賞の吉報を聞いたときはいかがでしたか?

門傳さん:いやぁ〜ガセネタかと思いましたよぉ。そんなジョークは日常茶飯事ですから!!

彩乃:いやいやそんな!ガセネタなんかじゃありませんよ。厚生労働省医薬局食品保健部長賞(極小・小粒部門)を受賞ですよ。

門傳さん:いやいやいやいや、本当に嬉しいです。もう今でも信じられないくらいですよ。私にとっては満足した納豆だったのですが、正直意見が分かれる納豆かなと思っていたのです。個性があるというのかな。

彩乃:そんなことないですよ、皆さんがいい!!って評価した結果ですから。 川口納豆さんは初の受賞ということになりましたが、今回出品された納豆は昨年とどう違うのでしょうか?

門傳さん:大豆が違うんですよ。今までは地元宮城県の大豆を使った納豆を出品していたのですが、今回は北海道のスズ丸大豆を使用したんです。また今年から発売したものだったんで、勝負にでたってかんじでした。

彩乃:それではものすごいいいスタートがきれたということなんですね。素敵!!この他に何か勝因はあったのでしょうか?

門傳さん:う〜ん。国産大豆をもっとアピールしたいという気持ちですかね。輸入大豆でももちろん美味しい納豆は出来ると思います。でもやっぱり納豆らしい納豆、本当に美味しい納豆が作れるのは国産大豆だと思っていますから。これからも美味しい納豆を作り続けたいと思います。そして来年も受賞できるように頑張りますよ!

吟選つるの子 厚生労働省医薬局食品保険部長賞(中粒・大粒部門)
株式会社大力納豆/『吟選つるの子』→
会場インタビュー:取締役営業部長 坂詰仁さん

彩乃:この度は厚生労働省医薬局食品保険部長賞受賞(中粒・大粒部門)おめでとうございます。二年連続の受賞ですね!そして4回目の受賞!!今年も昨年と同じ「吟選つるの子」での出品でしたが…。

坂詰さん:どうしてもこの『吟選つるの子』で最優秀賞を狙いたかったんですよ。

彩乃:それで同じモノでこの鑑評会に挑んだのですね!!でも昨年よりも評価はグ〜ンとあがっていますよね!

坂詰さん:そうですね。本当にありがたいことです。でもやっぱり目標は農林水産大臣賞ですからね。来年もこの「吟選つるの子」で挑みたいとおもっています。

彩乃:先ほど『吟選つるの子』を試食させていただいたのですが、とても上品な味で、また外観もすごくきれいでした。これ以上の『吟選つるの子』を作るということは大変な努力と心労が伴うかと思いますが、ぜひとも頑張ってください!!来年のつるの子を楽しみにしていますね。

坂詰さん:そういっていただけるとこれからの励みになります。ありがとうございます。

彩乃:今会場では受賞会社の納豆を試食することが出来ますが、坂詰さんも試食されましたか?

坂詰さん:はい。もちろん全部試食させていただきました。今年最優秀賞をとったマルキン食品さんの元気納豆。あれは本当に美味しい。小粒であの味を出せるとは…勉強させていただきましたね。今年は小粒が激戦だったのではないでしょうか。でも来年は負けませんよ!

受賞された方々は、やはりこだわりと信念、そして柔軟な心と体をもって頑張っていらっしゃいました。このような苦労は、ただただ自宅で納豆を食べていただけではわからないことですよね。もっとたくさんの人に納豆の素晴らしさをお伝えできるよう、同時にもっと美味しく食べていただけるよう、彩乃も引き続き納豆のこだわりを伺っていきたいとおもいます。後半は鎌倉山納豆 野呂食品さん、阿部納豆店さん、小林食品さん、丸亀八百清商店さんにインタビューしていきます。
椎名彩乃

鑑評会レポート 受賞インタビュー2


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