−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆














第10回全国納豆鑑評会当日になりました!

今日は待ちに待った鑑評会当日です。朝6:30頃に朝食を済ませ、意気揚揚と会場のホテルへ向かいます。今年の納豆日本一に輝くのは、どこのメーカーの納豆なのでしょうか!もう朝からワクワクしています。それでは、元気良く行ってまいりまぁす!

【第一次審査が始まるまでの様子】
8:00前になるとマスコミの方達が続々と集まってきました。審査方法などの説明がある時間まで、事前に配られたプレス資料などを見たり、展示用の納豆の写真を撮ったりしていました。
実行委員長の野呂さんより、鑑評会の趣旨・評価方法の説明がありました。今回の出展総数は125点で、過去最多だそうです。色・形・香り・糸引き・味の5つの項目を評価し、第二次審査へは大・小粒各30〜40点に絞るそうです。

その後、IMP一美さんより資料に基づいて調査結果・データの説明がありました。
説明が終わると、マスコミの方からいろいろな質問があり、今回の鑑評会が様々な視点から注目されているのだと、改めて実感しました。
質疑応答が終わったら隣の部屋に移動し、審査員の先生方が入場するのを待ちます。




■審査の様子■

【審査が始まります】
福島ビューホテル本館3階の安達太良の間Tにて審査が行なわれました。
8:30に審査員が入場し、紙皿と箸を持って第一次審査開始です。大粒が58点、小粒が67点並べられ、計22名の審査員の方々が、大粒部門と小粒部門に分かれて審査します。5つの項目を評価し、5点満点の整数で出展納豆それぞれに点数をつけるそうです。

会場には報道陣もたくさんいました。納豆が健康食、ダイエット食と騒がれている今、日本一の納豆を決めるこの鑑評会は、様々なメディアから注目されています。


【第一次審査の様子】
審査員の方々は、最初に納豆をじっくり見て、自分の紙皿に納豆を乗せて匂いを嗅ぎ、ぐるぐるとかき混ぜて糸引きを確認していました。その後に1、2粒口に含み、ゆっくり噛んで味わっていました。皆さん真剣な表情で納豆に評価をつけていきます。

会場内は納豆の匂いにつつまれていて、ふと、この中で一つ一つの納豆の匂いを嗅ぎ分けられるのかなぁと疑問を持ち、あとで先生方に聞いてみると「もう慣れちゃったからねぇ。何年も納豆の近くにいると、自然と嗅ぎ分けられるようになるんだよ。」と教えて下さいました。
5つの評価項目はすべてチェックするのですが、納豆をみる最大のポイントは審査員の先生によって違います。噛んでみてすぐに糸がプチっと切れてしまわないか、納豆がきれいな飴色でツヤがあるか、口に入れたときに純粋においしいと感じられるか、硬すぎもせず柔らかすぎない納豆に仕上がっているかなど、事細かにチェックしていきます。

会場には、水やおしぼりなどが置かれた机が4ヶ所設置されていました。中には水の入ったコップを持ちながら移動する審査員の方もいました。
第一次審査が終了すると、納豆の試食をすることができました。


【第二次審査の様子】
第一次審査から第二次審査に上がったのは、大粒が16点、小粒が17点でした。どちらも一審で合計39点以上の評価を受けた納豆なので、どれもつわものぞろいです。
審査員の先生達が大粒も小粒も両方審査します。一次審査のときよりさらに真剣な顔で、一つ一つの納豆の違いを味わっていたように見えました。

二次審査が終わり、出てきた先生にお話を聞くと、「二次審査では一次審査の時より会場の状態が良く、味も匂いも良くわかるので評価をつけるのがとても難しい。おそらく同点も出てくるだろう。」とおっしゃっていました。
いよいよ納豆の日本一が決まるんだなぁとワクワクしてきます。


■永山先生の講演「納豆は世界一の長寿食」■

永山先生 福島市は全国で一番納豆を食べるんです。それは実に良いことですね。
日本は心臓や血管の病気が少ないと言われているんですよ。年のとり方が遅く、現在の男性の平均寿命は78歳、女性の平均寿命はなんと85歳なんです。

日本人は長生きなのに元気な方が非常に多いですよね。今アメリカが、その事に非常に関心を示しているんです。 外国の女性は更年期を終えるとヒゲが生えてくるのですが、日本人の女性はヒゲが生えない。それは納豆に多く含まれている、イソフラボンという物質のおかげなんですね。

三大生活習慣病と言われる病気が今流行っていますよね。生活習慣病というのは生活の仕方によってなるのですが、それが治れば女性はあと8年、男性はあと9年生きる事が可能になるんです。そのためには生活習慣病にならないような生活をすれば良いんです。

人はいつか必ず死にます。いつか死ぬなら、病気などで苦しみながら死ぬより、ぽっくりと死んでいきたいですね。歳をとると介護システムや年金に頼り、病院に通ったり毎日薬を飲んだりしなければならなくなります。今現在で、32兆円ものお金が医療費のために使われているんです。
薬を買う事にお金をかけるより、普段の食生活を見直し改善していく方が、お金もあまりかからないし健康でいられます。


乳酸菌や納豆菌は定着するのに7〜10日ほどかかります。風邪をひくのは免疫力の低下が原因なんですが、菌を排除しようとして清潔にしすぎると、免疫力がなくなってしまうんです。
これからは菌と酸の時代ですよ!日本人は昔からぬかづけや納豆などを食べているから、菌を体内に取り入れるのがうまいんです。「菌を敵にするのではなく、菌をバランスよく取り入れて仲良くなること。」これが大切ですね。
生きた菌をバランスよく、安心して体内に取り入れることができるのが、納豆なんです。納豆の菌で免疫力が強くなります。

永山先生
アメリカでは指揮者が長生きすると言われています。それはなぜかと言うと、自分の手を頭よりも上に上げることによって、セロトニンという物質が発生するんですね。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、脳細胞を老化させません。納豆にはセロトニンも含まれているんですよ。
セロトニンは夜になるとメラトニンという成分に変化します。メラトニンは睡眠を促してくれます。よく食べてよく寝る事は、健康への近道です。

人間には20種類のアミノ酸が必要です。その中でも9種類の必須アミノ酸をとらないと、体が作られません。納豆には20種類全部のアミノ酸が含まれているんです!
この20種類のアミノ酸の中に、トリプトファンやグルタミン酸などがあります。このトリプトファンは、絶対に覚えておいたほうがいいですよ。トリプトファンはとても重要な成分で、セロトニンを作る原料になるんですから。

”転ぶな、怒るな、風邪ひくな”健康の秘訣です。つまり、イライラしてはいけないということですね。
脳細胞を老化させないためにも、セロトニンとカルシウムが絶対に必要です。食べ物は良い薬・悪い薬にもなるんです。菌をうまく取り入れ、健康な体を作ってください。
納豆菌は乳酸菌より強いと言われています。皆さん、是非納豆を食べましょう!


ご飯をたくことによって発生するギャバは、血圧を安定させ、体質改善に役立ちます。
今騒がれているヒアルロン酸やコラーゲンは、ビタミンCと一緒にとることによって2倍以上の効果をもたらすんですよ。

笑うと脳の中のナチュラルキラー細胞が増えます。最後に毎回やっているのですが、みんなで一緒に大きな声で笑いましょう。わーっはっはっはっは!!



第十回全国納豆鑑評会が終わりました。初めてのレポートは緊張と興奮の連続、でもとっても楽しかったです! 納豆鑑評会は菜摘が想像していたよりはるかに大きなイベントで、とてもスムーズに運営されていたことに驚きました。準備風景や前夜祭などを見て、鑑評会を最高のものにするためには、裏で支えているたくさんの方の力が必要不可欠なのだと感じました。大好きな納豆をすごく身近に感じることができた2日間、皆様本当にお疲れ様でした。納豆業界が益々発展しますように微力ながら応援しています。
納豆文化村:高橋 菜摘

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