−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆














今日麻悠は、JA全国青年協議会の三上会長さんのお話を伺います。
国産大豆の振興に尽力されている三上さん。いろいろな所で講師をされたり、パネリストの活動などでお忙しい中お時間を作っていただけました♪

三上さん
JAの青年協議会は、会員が46都道府県に7万3千人もいる組織で、おおむね40歳までの方を中心に構成されているそうです。これだけ大きな組織を取りまとめていくのは大変。でも三上さんはとてもエネルギッシュにお仕事をこなされています。☆

麻悠:JAではどんなお仕事をなさっているんですか?

三上さん:農業に関係のあることは全般やっていますよ。例えば学童農業の取組みなんて事も大切な仕事の1つですね。やることはたくさんあって、時間が足りないくらいです。
麻悠:全納連の青年同友会の研修会でも講演もされたそうですね。

三上さん:そうなんです。2004年の9月だったかな。港区での青年同友会さんの研修会で大豆の生産者としてちょっとお話させてもらいましたね。
麻悠:へぇー!どんな話をされたんですか?

三上さん: 売れる国産大豆の振興に向けて我々青年農業者がするべきことは何かということがテーマでね。まぁ実情と苦労話になるかなぁ。現状だと誰も大豆を作りたがらないし、でもそれではいろいろな問題が出てきてみんな困るんですよね。
麻悠:そうなんですか。いろいろあるんですね。
三上さん:そうですね。でも国産大豆のこだわり納豆に期待している人たちはいっぱいいると思いますし、我々も出来る限りのことはしていきたいですね。
麻悠:大豆作りの実情と苦労話については、どんな事があるんですか?
三上さん:大豆作りは今、とても大変な状況なんです。まずコストと市場価格の間に大きな差があるんです。例えばコストが300円かかっていても市場価格が100円だったら、100円で売るしかないわけですから。外国からの輸入大豆との厳しい競争もありますしね。
麻悠:でも、価格競争をしていると大豆作りはどんどん赤字になってしまうんじゃないですか?
三上さん:そうなんです。今大豆作りには、自給率向上のために国から補助金が出ているんですが十分とはいえないのが実情ですね。

(写真中央)えーっとね、じゃあちょっと手帳で調べてみるからね。(写真右)青森県って地図で書くのは簡単なんだよ。ここが青森だろ。ここが八戸。そして六ヶ所村・・って知ってる? ここから青函トンネルが北海道に行ってさ。そしてここが上北郡の七戸だよ。
(写真左)あーっ三上さんちはここですかぁ!
麻悠:なるほど。ところで去年、国産大豆や野菜の不作がニュースになりましたが?

三上さん:農業は、お天道様次第の仕事でもありますから。大豆に限っていっても特に去年は、日本海側では長雨で大豆がかびてしまったり、九州地方では台風の直撃があったり。とにかく不作だったんです。自然が相手なのでなかなか難しいです。
麻悠:農業は本当に大変なんですね。だから最近では兼業農家が増えてきてるんですよね。

三上さん:JAの取組みの1つに日本の自給率を向上させようというものがあるんです。そして、やっぱりそれには農家の力が不可欠です。専業農家が頑張れるような環境を作っていかなければいけませんよね。日本の自給率は今40%しかないんですよ。
麻悠:40%ですか!じゃぁもし輸入が出来なくなったら、今みたいな食生活はおくれないんですね。

三上さん:多分天ぷらも食べられないんじゃないかな。やっぱり食糧安全保障の観点から考えると心配ですよね。60%くらいには引き上げたいんです。
麻悠:三上さん個人としては何かお考えはあるんですか?

三上さん:そもそも日本人はお米を食べなくなっていると思います。例えば、朝食にはやっぱりパンを食べる人が多いわけじゃないですか。パンが主食として食卓に上がるようになったきっかけを知っていますか?
麻悠:知らないです。私が小さいときから朝ご飯といったらパンのイメージでしたから。

三上さん:きっかけは戦後の学校給食からなんですよ。GHQが自国の小麦を輸入させるために日本の学校給食を毎日パンに変えた。そこからパンが主食の扱いを受けるようになったんです。その時代の給食を食べていた子供たちが今の若者達の親の世代になるわけですけど、自分達がパンで育ったら子供にもパンを与えますよね。そこから今の食生活が出来ているんですよ。
麻悠:そうだったんですか。三上さんは朝食はご飯ですか?

三上さん:はい、僕は食事といったら米なんですよね。パンはおやつのイメージ。そうやって育ちましたから。でね、話を自給率に戻すと自給率を伸ばすには、国産需要を高めなければいけないんです。でも納豆なら納豆、豆腐なら豆腐と、それぞれが別々に頑張っていてはいけないと思うんです。米を中心に日本食の復興を目指していくことが大事ではないでしょうか。
麻悠:それはなぜですか?

三上さん:米が売れれば付属する漬物や納豆や豆腐も売れると思うからです。納豆だけ食べる人や漬物だけ食べる人はあまりいませんよね。大きな視野をもつことが大切だと思います。あとは、学校で食に関しての授業をもっと行なってみるのもいいですよね。子供たちがもっと自分が食べるものに興味を抱いてくれると嬉しいです。
麻悠:私もこれからはお米をたくさん食べるようにしていこうと思います。今日はありがとうございました。

今日インタビューさせていただいて、自分が毎日何気なく口にしているお米だったり野菜だったりに、生産者の方がいる事を改めて実感しました。また、その生産者の方達が今いろいろな問題を抱えていることも知り、生産者の方達の問題を私達消費者もよく理解して一緒に問題解決を考えていくことが必要だなと思いました。三上さんはとても明るくて、話題に富んでいてとても楽しい時間を過ごすことが出来ました☆(*^_^*)
石坂麻悠

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