−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













第20回全国納豆鑑評会 水戸大会
2015年2月28日(土)
受賞者インタビュー後半

八木沢碧依
インタビュアー:八木沢碧依(納豆文化村)

みなさんこんにちは。納豆文化村の八木沢碧依です。
第20回全国納豆鑑評会水戸大会が、2月28日(土)、茨城県水戸市で開催されました。
受賞者インタビュー後半です。

関東農政局長賞(小粒・極小粒部門)
関東農政局長賞(大粒・中粒部門) 《 ダブル受賞 》

野呂食品株式会社(神奈川県)/カップ納豆小粒」・「鎌倉大粒」
会場インタビュー:代表取締役 野呂剛弘さん
鎌倉大粒 カップ納豆小粒
碧依:この度はダブル受賞、本当におめでとうございます!

野呂さん:私が発表する役だったのですが、自分の名前が書いてあったので、しかも2段続けて書いてあったので、ミスプリントじゃないかと思ってびっくりしました(笑)

碧依:今回のダブル受賞で合計4回の受賞となりましたね。

野呂さん:6年前の鹿児島だったかな、それ以来だったので、喜びもひとしお、嬉しいです。
専務はじめ製造部のみんなが力を合わせて頑張ってくれたのでここまでこれたと思います。

受賞直後の会場で代表取締役の野呂剛弘さんに受賞者インタビューを行いました。(動画)


永山久夫賞(小粒・極小粒部門)

有限会社相沢食産(兵庫県)/「新 納豆一徹」
電話インタビュー:代表取締役 相沢勝也さん
新 納豆一徹
碧依:今回初受賞であり、さらに記念すべき第20回水戸大会での受賞になります。おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?

相沢さん:大変大変大変うれしいです。こんなことならもっと散髪しておけばよかったです(笑)

碧依:今回受賞された納豆に使用された大豆はなんですか?

相沢さん:北海道産のスズマルを使っています。産地ごとに粒ぞろえが違うので、色々と話し合って北海道産にしました。

碧依:私は関西のミニ鑑評会に参加させていただきましたが、そこでも高い順位だっただけあって、さすがだなと思いました。

受賞直後の会場で代表取締役の相沢勝也さんに受賞者インタビューを行いました。(動画)


永山久夫賞(大粒・中粒部門)

株式会社中田園(北海道)/「十勝産納豆 大粒」
電話インタビュー:代表取締役 中田晴彦さん
十勝産納豆 大粒
碧依:今回第17回に続き7回目の受賞となりました。おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?

中田さん:率直にとてもうれしいです。みんなで話し合って商品を出展した結果受賞できたのでとてもうれしいです。みんなで喜んでいます。
碧依:受賞された納豆に使われた大豆はなんですか?

中田さん:十勝産のトヨハルカです。

碧依:納豆の特徴について教えていただけますか?

中田さん:毎回毎回同じ事なんですが、冷凍や冷蔵とは違う別の新しい温度帯の雪温で熟成させる という製法を昔から取り入れていて、より美味しくなるように糸が特に引くように、甘みが出るように作っています。大豆の旨みがしっかりと出ているのが特徴です。

碧依:地元十勝産の大豆を使われているだけあって、パッケージのデザインも北海道の形をベースに十勝をアピールされていますね。

中田さん:はい、ありがとうございます。パッケージでのアピールも大切ですからね。

碧依:十勝といえば、北海道を代表する「とよまさり」の育成などで有名だと聞きますが、恵まれた環境で実力をしっかり出されているところがさすがです。これからも美味しい納豆を作り続けてください。

茨城県知事賞(地元単協)

やさと農業協同組合(茨城県)/「これがやさとの恵みだ。」
電話インタビュー:工場長 小原茂一郎さん
これがやさとの恵みだ。
碧依:この度は初受賞ということでおめでとうございます。茨城県知事賞と言うことで今の気持ちはいかがですか?

小原さん:ありがとうございます。全然期待していなかったのでこういう賞をもらえて本当に嬉しいです。

碧依:本場茨城での受賞だけに素晴らしいですね。受賞された納豆に使用された大豆はなんですか?

小原さん:やさと農業協同組合では茨城県産の大豆だけを使っているんですが、今回受賞した納豆には茨城県産の納豆小粒と言う品種を使っています。

碧依:地産地消ですね。納豆小粒という大豆の特徴はどういうところですか?

小原さん:納豆小粒はですね、全国的に見ても一番小さい極小粒の大豆が取れる品種です。

碧依:一番小さい種類の大豆ですね。受賞された納豆の特徴を教えてください。

小原さん:八郷町は現在石岡市となっていますが、地元石岡市の農協で作った大豆を100パーセント使っているんです。 ふっくら柔らかく作りたいということで、蒸煮にはもちろん注意しますが、20時間しっかり発酵させるということでやっています。

碧依:やさと農業協同組合さんならではのこだわりは?

小原さん:大きなひとつの特徴は、筑波山系の伏流水を使用していることです。硬度50度未満の軟水と言うことで、納豆作りに相性がとてもいいんです。

碧依:水が柔らかいほうが納豆を作りやすいと聞いたことがあります。納豆の色合いについては濃い方ですか薄い方ですか?

小原さん:納豆小粒という大豆は仕上がりが割合黒っぽくなるんです。 ちょっと色が濃いのが特徴なので、白っぽい仕上がりが主流の今の時代では受賞しないと思っていたんですよ。 白く仕上がるのがいい納豆と言う印象があるので、濃い納豆は受賞しないと思っていました。 納豆小粒を使って仕上がりは少し黒っぽくても、茨城のわら納豆あたりが少し色が濃いので、今回の審査で受け入れられたのではないでしょうか。

碧依:初受賞、本当におめでとうございました。

水戸市長賞(小粒・極小粒部門)

株式会社保谷納豆(東京都)/「有機認定 国産小粒」
電話インタビュー:代表取締役 木内節雄さん
有機認定 国産小粒
碧依:この度は水戸市長賞の受賞おめでとうございます。3回目の受賞ですね。

木内さん:はい、ありがとうございます。今回は有機認定の国産大豆で出したので、正直入るのは難しいかなと思っていたんですが、受賞できて嬉しいです。

碧依:使われている大豆が有機認定大豆ですね。

木内さん:はい、有機認定小粒大豆を使っています。大粒はそれなりに流通量があるのですが小粒はまだまだ栽培が少ないし、貴重な大豆で納豆にするのが難しい大豆なんでですが、鑑評会に向けて出してみました。割合に水戸の納豆と近い納豆だったので評価を受けたのではないかなと思います。

碧依:日ごろの実力が出し切れたと言うことでしょうね。

木内さん:ハハハ、そうかもしれませんね(笑)今まで県知事賞はありましたが市長賞は水戸開催と言うことで、初めてだったので、受賞できてよかったです。

碧依:水戸市は全国的に納豆の本場と言われるだけあって、発表会場には水戸市長がわざわざ来られてご自身で発表されましたので、相当納豆鑑評会に力を入れていらっしゃるなという感じがしました。

木内さん:水戸市長が直々に発表してくれたとなると、なおさら嬉しいですね。

碧依:今回受賞された納豆の特徴を教えていただけますか?

木内さん:JASの有機認証工場で非常に貴重な大豆を納豆に仕上げたと言うことでしょうかね。非常に珍しい大豆なだけに今までの納豆鑑評会では出展例がなかったと思いますよ。アメリカの有機認証大豆はそれなりに量が取れますが日本の有機認証はまだまだこれからですからね。 消費者の有機に対する知名度もまだまだ低いので皆さんにもっと理解を深めていただきたいですね。そういう意味でも今回賞が取れてとてもうれしいです。

碧依:水戸市長賞の受賞、おめでとうございました。

水戸市長賞(大粒・中粒部門)

有限会社高丸食品(愛知県)/「いちずに納豆 大粒」
電話インタビュー:代表取締役 高丸喜文さん
いちずに納豆 大粒
碧依:今回は前回のダブル受賞に続き4回目の受賞となりました。おめでとうございます。

高丸さん:ありがとうございます。

碧依:今のお気持ちはいかがですか?

高丸さん:素直にうれしいですね。今回で4度目なのでたま〜にとれる納豆屋ではないということで良かったなと。

碧依:年々レベルが高くなっている中で昨年ダブル受賞ですし2年連続というのは素晴らしいですよね。

高丸さん:今回小粒のほうは全然自信がなかったんですが、大粒のほうはミニ鑑評会などである程度手ごたえはありました。

碧依:2月にはいってすぐの関西組合さんのミニ鑑評会に、東海組合さんとして参加されていましたね。その前日の長野組合さんにも参加され、両方のミニ鑑評会でいい成績を残されていましたね。そのまま本番の水戸大会で評価されたのも、そのような積極的な姿勢を持たれているからだと思いました。受賞された納豆に使用された大豆はなんですか?

高丸さん:北海道産のツルノコです。

碧依:ツルノコ大豆って、どんな大豆ですか?

高丸さん:お世話になっている煮豆屋さんに紹介してもらったおいしい大豆を使っています。

碧依:受賞された納豆の特徴を教えてください。

高丸さん:大豆本来の旨みを残した納豆です。やっぱり一番大切なのは原料なのでね。

碧依:一言で言われましたが、やはり受賞レベルの納豆を作られる実力はさすがで、とても奥が深いですね。製造工程での高丸食品さん独自のこだわりはなんですか?。

高丸さん:こまめに人の手をいれることですかね。最新の機械ではなくやっぱり自分達の「勘ピューター」と「べろメーター」でやっています。

碧依:「勘ピューター」と「べろメーター」はジョークに聞こえますが、私にはやはり納豆職人さんとしてのいちずな気概に感じます。今回は受賞おめでとうございました。

全国納豆協同組合連合会長賞(ひきわり大豆部門)

有限会社菊水食品(茨城県)/「ひきわり娘」
電話インタビュー:代表取締役 菊池啓司さん
ひきわり娘
碧依:この度はひきわり大豆部門での特別賞受賞、おめでとうございます。

菊池さん:はい、ありがとうございます。出品した納豆は全て新商品だったので、ひきわりで受賞できて本当に良かったです。これで全然取れなかったら社長泣いちゃうよーって言う感じです。

碧依:受賞された「ひきわり娘」に使われている大豆はなんですか。

菊池さん:以前はタチナガハを使っていましたが最近は北海道のものが多いですね。

碧依:ひきわり部門は強豪ぞろいなので受賞されるのは至難の業だと思いますし、とても価値がありますよね。

菊池さん:はい、皆さん非常にうまく作られているので、私どもが受賞できてとても嬉しいです。

碧依:このひきわり納豆はいつごろから作られていますか?

菊池さん:元々は、もう何十年も前から病院用として作っていたんです。 病院の納め用に作っていたところ評判が良くて、市販したらどうかという話もあちこちから頂いたので、商品のラインナップについ最近加えたんです。 ですから商品として作り始めたのはここ最近です。今回ははこいり娘というシリーズにひきわりを加えて、大々的に売り出そうとしたところ、いきなり受賞できてスタートダッシュが良くてよかったです。

碧依:第9回の鑑評会からコンスタントに受賞されていて、素晴らしい実力をお持ちだと思います。 これからも頑張ってください。

今回ダブル受賞は2社あり、20の賞を受賞されたメーカーさんは全部で18社となりました。本当におめでとうございます。

受賞されたメーカーの方々にはかならずこだわりがあり、信念を持って納豆を作られているんだなと感じました。私は納豆の製造工程や大豆について納豆文化村のスタッフになってから一所懸命勉強してきましたが、今回の受賞者インタビューを通して、製造工程一つとっても各社様々な工夫やこだわりがあることを知り、心が昂ぶりました。

これからも、消費者の方々への気持ちのこもった美味しい納豆を作り続けて下さい!そして私も、こだわりの美味しい納豆を多くの人に食べてもらえるように頑張ります。

納豆文化村:八木沢碧依

鑑評会レポート  受賞者インタビュー1


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