第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。 |
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。 |
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No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君! |
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。 |
No70 世界最小の納豆屋 毎日12個は至高の12個 |
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No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆ |
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ! |
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆ |
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雅弓:今後のアメリカ大豆協会さんの展望についてお話いただけますか?
小原さん:SOYINKって知ってる?日本語では大豆インキっていいますが、大豆からとれる油と、顔料とできているインクなんですよ。
様々な大手メーカーさんでも使われてるんですよ。
雅弓:インクにも大豆が使われているんですか?大豆って食べるだけじゃないんですね。
小原さん:大豆油は石油に変わるものとして大変注目されています。SOYINKはアメリカで10年、日本で5年の歴史があり、かなり使われています。
印刷にはWebとよばれる新聞などを印刷する輪転機、ポスターなどを印刷するSheetfedとよばれる枚葉印刷などいろいろな種類があるんです。その時々によってインクがかわってくるんですよ。それぞれの印刷手法により合わせて大豆油の量を調節して印刷しやすくするんです。
大豆油はなんといっても自然のものですから石油より環境にいい、ということでたとえばウレタンなどのように石油から出来ているものの変わりに大豆油を使っていくことも前向きに考えていますよ。
雅弓:環境にやさしいというのがとてもよいですね。
小原さん:車の燃料もそうなんですよ。再生可能資源の最有力候補としてバイオディーゼルというのがあるんですが、これは食用油を軽油の変わりにしようという発想なんです。東京の自由が丘に無料バスが走っていますが、その燃料は主婦が使った油を持ちよってバイオディーゼルとして再生したものを使っているんです。長野オリンピック公式バスもバイオディーゼルだったんですよ。長野のフライドチキンのチェーンの方がチキンを揚げた油をどうしようかと思ったのがきっかけだそうです。
雅弓:油のリサイクルですね。チキンを揚げた油で走ってるなんておもしろいですね。
小原さん:バイオディーゼルを使うエンジンはディーゼルエンジンのままでいいんです。何の改造もいりません。BD30%、軽油70%などもできるんですよ。現在はバイオディーゼルを作るコストは高いですが、軽油税を安くしてもっとバイオディーゼルが普及されていくといいですね。ジョンディアというアメリカでNo.1の農器具メーカーはトラクターのパネルなども大豆油から作っているし、燃料ももちろんバイオディーゼルなんですよ。
雅弓:アメリカ大豆協会さんの守備範囲はとても広いですね。
小原さん:製油、飼料業界、食品、インキやバイオディーゼル等。新しい大豆の使い道が、いろいろと開発されています。今後需要が増えるのは工業関係でしょうね。2001年から2011年にかけての10年間で全世界のミール需要増を満たすために必要な大豆が今の生産量に加えて余計に約7000万トン必要と言われています。そこから20%大豆油が出てくるわけです。ミール需要は増えても大豆油の需要はそんなに増えませんから、その大豆油を工業用に使って行こうという事なんです。
雅弓:これからますます大豆が必要になってきますね。
小原さん:よく20世紀は化石燃料時代、21世紀は再生可能(バイオ)エネルギー時代。なんていわれているんですよ。
雅弓:大豆っていうと豆腐、納豆、味噌、しょう油以外どんなことに使われているんですか?
小原さん:日本は大豆需要のうち国産大豆の占める割合はわずか5%なんです。日本では年間約500万トン必要なんですが、そのうち100万トンは食品大豆。400万トンは食用油向けの大豆で、その400万トンの大豆から油は20%とれ、残り80%は大豆ミールとして飼料になります。
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雅弓:へぇ、食品としての大豆は全体の5分の1だったんですね。
小原さん:日本の鶏、豚などはアメリカ大豆を食べているという事ですね。日本では配合飼料の13%に大豆ミールが入っているんですから。大豆油とミールは現在、
国際間競争が激しくなっていますね。日本は油自体は良いのですが工場の装置が古くなってきているし、生産コストが高いんですね。
それに比べて海外のアメリカや、中国などは効率の良い機械で、コストを安く生産しているんですよ。
雅弓:食品大豆100万トンの内訳はどのようになっているのですか?
小原さん:食品の100万トンのうち50万トンが豆腐で、あと納豆、みそ、しょう油と続きます。
雅弓:私お豆腐も納豆も大好きなんですよ!
小原さん:納豆は特に体に良いですね。
大豆にはイソフラボンという成分が入っていて、骨粗しょう症、女性の更年期障害などに良いんですよ。特に納豆には血栓を溶かす作用があったり、コレステロールにも有効らしいですね。
雅弓:小原さんも毎日召し上がっているんですか?
小原さん:僕なんか一日三食たべてますよ。特に日曜の夜に食べると良いなんてよくいいますよね。
雅弓:そうなんですかぁ?初めて聞きました。
小原さん:週末リラックスしていて、月曜に会社で急にストレスがたまることにより血の流れが悪くなる人が多いみたいなんです。
雅弓:日曜の夜に納豆を食べて血をさらさらにしましょうってことですね。
小原さん:あとは今動物性たんぱく質のとりすぎが問題になっていますよね?大豆の中にはたんぱく質40%含まれてますから、たんぱく質だけ抽出してハンバーグやパンの中に入れたり、中国では、うどん、そばにもいれたりして、味、歯ごたえにどう影響するか研究しています。たんぱく質が不足がちで、1つ1つに入れる量が少なくても合わせると大きな量になりますね。
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雅弓:先程から気になっているのですが、小原さんの胸元のバッジはなんですか?
小原さん:これは社章として使っているんですよ。おもしろいでしょう。
雅弓:本物の大豆なんですね。すごぉい!!
小原さん:私の前の代表に頂いたんですよ。
雅弓:小原さんはいつから代表になられてるのですか?
小原さん:2000年の10月にアメリカ大豆協会にきて、2001年10月から代表になりました。
雅弓:それまではどちらにいらしゃったんですか?
小原さん:石油のメジャーにいましてね。外資化成品メーカーを経て、アメリカ大豆協会へきたんですよ。
雅弓:そうなんですか。今までの知識が今の大豆のお仕事に生きてるんですね。小原さんはどちらのご出身なんですか?
小原さん:生まれは東京で今も東京に住んでいます。大学はペンシルヴァニア州で、大学院はシカゴで過ごしました。仕事の関係であちらこちらに行きましたが、通算で約15年位はアメリカにいましたかねぇ。
雅弓:かっこいいですね。留学されてたんですね。お仕事でも海外へ?
小原さん:アメリカで4年単身赴任しました。シンガポールへも行きましたね。仕事柄英語は絶対に必要ですし、書くのは英語の方が早かったりしますよ。逆に英語から日本語への切り替えがたまに出来なくてね。日本語の会話を聞いていて内容はわかるがんだけど、とっさに出てくるあいづちが英語だったりとか。
雅弓:まさに英語で物事を考えていらっしゃるわけですね。
小原さん:そうそう、僕が留学した時、9月から学校だったんだけど、全寮制でね月〜金まで学校にそれはそれはまじめに行ってたんだよ。そしたら11月の始めに朝ルームメイトがコングラチュレーションってにこやかに握手してきてね。君は英語で寝言を言っていたよって言われたんです。この時ばかりはすごくうれしかったよね。
雅弓:英語の夢を見ると完璧だって聞きますが、うらやましいですね。私も英語で寝言言ってみたいです。起きててもしゃべれないのにネ。ちなみに奥様は…?
小原さん:日本人ですよ!でもアメリカで出会いましたけど。だから土日は家で日本語漬け、月曜から会社では英語ですから大変でしたね。
雅弓:では最後にこれからアメリカ大豆協会をどのようになさっていくお考えかお聞かせください。
小原さん:大豆の新しい用途である工業需要を拡大していくことと、バイオテックの大豆の素晴らしさをもっともっと広めて行くことですね。もちろん搾油、ミールのマーケットを維持して、今改めて見なおされている豆腐、納豆がなぜ良いのかを高らかに啓蒙していき、間接的に大豆需要を大きくして引き続きアメリカ大豆の素晴らしさをより広めていきたいと考えています。
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大豆がこんなにも生活になくてはならないものだったのだと初めて知りました。小原さんは大豆に関して無知な私にいろいろ楽しくて、ためになるお話をして下さいました。大豆は食品としてだけではなく飼料に、インクに、燃料にと本当に様々な分野において関連していてビックリしました。それとさすがアメリカに長くいられただけありお話のあいだに英語がバンバンでてくるあたりがすごいなぁ!と思いました。今日はお忙しい中本当にありがとうございました。
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