−納豆は、食を彩る 主人公− >


第21回気仙沼大会《ダイジェスト版》
宮城県気仙沼市に194点が大集結。
第21回審査結果
日本一は愛知県の山下食品さん。

No90 20th鑑評会当日。早食い大会、納豆食堂、ねば〜る君!
No89 20th鑑評会前日。偕楽園に水戸黄門像。納豆記念碑にねばり丼。
No70 世界最小の納豆屋
毎日12個は至高の12個

No.164 ショートケーキ風ミニタルト
カラフルで可愛く出来ました☆
No.133 生ハムと黒豆のカナッペ
黒豆納豆が見事にマッチ!
No.117 シュー納豆
ブルーベリーと黒豆が絶妙☆













夏目柚香 第15回全国納豆鑑評会 平成22年2月5日(金)
京都府京都市 京都タワーホテル
レポーター:夏目柚香(納豆文化村)

第15回全国納豆鑑評会は京都府京都市の京都タワーホテルで開催されました。今回は出展条件が変更され、小粒・極小粒部門、大粒・中粒部門の各部門1点づつ、 各社計2点出展することが可能になりました。したがって今年は史上最多の171点の商品が出展されました。
納豆メーカーの皆さんはこの日のためにたくさんの研究と工夫を重ねて来られたと思います。そんなレベルの高い納豆たちが集結するこの大会で、 一体どのメーカーのどんな納豆が日本一の称号を獲得するのでしょうか?私も今からドキドキしています。それではいよいよ会場に出発です!

鑑評会会場にて 鑑評会会場にて

【 メディア向け説明会 】

 ●本日のスケジュール
8:00  メディア向け説明会。審査内容などが公表されます。
8:30  第一次審査開始(すべての出展納豆をテーブルに並べて審査します)
10:30  最終審査開始
13:00  審査結果発表。受賞納豆が発表されます!

記者発表 メディア向けの発表が行われています。

【 左上 】司会:宮之原綾子さん

この全国納豆鑑評会は納豆の品質向上のために年に1回開催されているものです。 去年の鹿児島大会に引き続き、今年は京都で開催されます。受賞されたメーカーは5年間明記できます
【 右上 】実行委員長の話:相沢さん

今年は昨年と出展方法が変わりました。今年は1企業、各部門1点づつ計2点まで出展可能です。 今年の総出展数は171点と至上最多となりました。
【 左下 】一美さん

今年の大豆加工業界の概況は、経営基盤が弱く競争力がありません。日本の伝統食品である大豆加工食品の消費者理解をもっと深めたいです。 納豆業界の概況は、20年度は1世帯あたりの納豆消費金額が昨年よりも2.5%ダウンしました。 特売品の目玉となってしまっている
【 右下 】PR委員:坂詰さん

2009年から田代さやかさんにミス納豆として活躍してもらっています。今年の2月18日には長野県の村井知事を表敬訪問す予定です。 また、AKB48の3名に納豆エンジェルとして、テレビ・ラジオなどで活躍してもらいました。 「ナットウエンジェル」を作詞したのは著名プロデューサーの秋元康氏さんです。


【 第一次審査 】

会場風景(動画)



鑑評会の会場は静寂で、緊張感が張り詰めています。白衣を来た審査員の方々が順番に審査会場に入って来られました。 審査員の皆さんは得点表を片手に、まず納豆を見て、香りを嗅ぎ、粘り、食感を確かめていました。

審査風景(動画)



審査員の方々は糸を伸ばして吹いてみたり、一粒つかんでつぶしてみたりと、思い思いの審査をなさっていました。 何社ものテレビクルーが取材に来ていました。それだけこの鑑評会の注目度も高まっているということですね!

笹沼会長 全国納豆協同組合連合会会長 笹沼会長(大粒担当)
ばらつきはありましたが、柔らかくて甘みのあるものも多かったですね。 外観の色・艶を良く見せるために発酵させきっていないものもありました。 私としては少し発酵が進み過ぎているくらいの、色が少し濃いくらいの方が良いのではないかと思いました。 全体的にレベルも上がってよく出来ていると感じました。
早田先生 自治医科大学さいたま医療センター 早田先生(大粒部門)
品質が上がっていて、審査が難しかったですね。全体的には嫌な臭みもなく安定してきています。 納豆には素人なので、納豆っぽいものを追求しました。いわゆる大豆ではなく納豆らしい!というものがいいものだと思います。
曽我さん 京都市会議員 曽我さん(大粒部門)
おいしかったですね。今回はじめて参加させてもらったのですが、糸の引き方もそれぞれ違ってびっくりしました。 苦いもの、すぐつぶれてしまうもの、いろいろありました。普段は小粒をよく食べるので大粒は新鮮でしたね。
角替さん 京都府議会副議長 角替さん(小粒部門)
おいしかったです。今回初めてだったのですが、くせが抑えてあり風味もあって良かったです。全体的に 安定していますね。お酒の審査と同様、まめも色艶がよいものだけがおいしいとは限らないと思いました。
長谷川先生 茨城県工業技術センター 長谷川先生(大粒部門)
全体的においしかったのですが、チロシンが出てシャリシャリしているものがありました。 菌のまわり具合は良かったと思います。ただし、緑色の豆のものがあったり、大粒なのに小粒のように小さいものもありました。

【 最終審査 】

坂詰さん(動画)

永山先生(動画)



笹沼会長(動画)



笹沼会長:外観・味・香り全て申し分ないですね。本当に良いものばかりなので、これ!と決めるのに苦労しました。審査が難しかったです。

【 結果発表 】

結果発表 結果発表の前に、永山先生直筆の七福神の巻物が贈呈されました!

おらが街 ●農林水産大臣賞
内藤食品工業株式会社(北海道)
「おらが街」

●農林水産省総合食料局長賞(小粒・極小粒部門)
原田製油有限会社(大分県)
「国産小粒」

●農林水産省総合食料安全局長賞(大粒・中粒部門)
高橋食品工業株式会社(京都府)
「大粒 鶴の子納豆」

●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(小粒・極小粒部門)
有限会社村田商店(長野県)
「しっかり小粒 40g×2」

●厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(大粒・中粒部門)
株式会社せんだい(山梨県)
「国産100%大粒」

●全国農業協同組合連合会会長賞(小粒・極小粒部門/国産大豆使用)
株式会社ヘルシーフーズワタナベ(栃木県)
「味百年」

●全国農業協同組合連合会会長賞(大粒・中粒部門/国産大豆使用)
株式会社那須食品(栃木県)
「大粒納豆」

●全国納豆協同組合連合会会長賞 (小粒・極小粒部門)
マルキン食品株式会社(熊本県)
「元気納豆 昆布たれ付」

●納親会会長賞 (大粒・中粒部門)
佐藤食品工業株式会社(鹿児島県)
「国産小粒(九州地大豆使用)」

●近畿農政局長賞
株式会社エイコー食品(大阪府)
「極納豆」

●永山久夫賞 (小粒・極小粒部門)
株式会社笹沼五郎商店(茨城県)
「天狗納豆丸カップ2ヶ入り」

●永山久夫賞 (大粒・中粒部門)
株式会社篠原食品(山形県)
「秘伝」


【 目録贈呈 】

目録贈呈
関西納豆組合山本代表理事から京都市長門川大作さんに目録の贈呈、感謝状の授与が行われました。

【 総評 】

笹沼会長 笹沼会長
毎年どんどんレベルが上がっていますね。それぞれのメーカーが美味しい納豆を作ろうと工夫を重ねているのが良く分かります。例年は硬いものが多かったような気がしますが、今年はそうでもなかったかなと思いました。 最終的には好みで多少差がでたのではないでしょうか。今年の開催地であった京都でも、もっと納豆を食べてほしいですね。
永山先生 永山先生
実は食文化史で納豆がでつづけているのは京都なんです。納豆というのは日本人のアイデンティティの証明とも言えるくらい大切なものなんです。 私は納豆は、独特の臭いのあるほうがよいのではないかと思います。これからは旨みを感じる苦味をわかるような大人の味をわかるようになってほしいですね。 納豆自体の味が濃くなってきたと思います。
長谷川先生 長谷川先生
印象としては、皆さん審査をする時が良くなるようにしっかり合わせてきていると思います。 発酵が少し進みすぎたり、出来ていなかったりで差が出たのだと思います。ですが、チロシンが出てシャリシャリしているような惜しいものもありました。菌のまわり具合などは良く、全体的には良かったと思います。

農林水産省総合食料局長賞(大粒・中粒部門)受賞の高橋さん

厚生労働省医薬食品局食品安全部長賞(小粒・極小粒部門)受賞の村田さん

近畿農政局長賞受賞の、佐藤さん

永山久夫賞を受賞(小粒・極小粒部門)受賞の、笹沼さん


【 感想 】

納豆文化村:夏目柚香 私は去年の鹿児島大会に引き続き2回目の全国納豆鑑評会レポートとなりましたが、去年の大会にも負けないくらい素晴らしい大会だと感じました。 史上最多の171点の納豆で争われたこの京都大会。これだけの数の納豆が並んだ審査会場は迫力のある風景でした。

会場に入った瞬間に納豆のいい香りが漂って「鑑評会だ!」というドキドキ感が高まってきました。審査をなさっている 白衣の審査員の先生方の目は真剣そのもの!1つ1つの納豆の粒を丹念に調べていました。 テーブルに並べられた納豆は艶があって輝いているものが多く、香り、味だけではなく、見た目も美しいという全ての要素を兼ね備えた納豆だけが 揃っていました。この中で本当に全ての要素が素晴らしいものが賞をとれるのだなぁと思いました。

結果発表の瞬間には1点ごとに会場から「お〜」という歓声があがり、掲げられた受賞納豆はどれもみな輝いて見えました。 受賞された方々は本当に嬉しそうに、顔をほころばせながら受賞の喜びを語ってくださいました。 納豆職人の皆さんからは、食べてくれるお客さんのために、一緒に頑張っている従業員のために、おいしい納豆作りを一所懸命になさっているのが伝わってきました。 そういった気持ちが原点にあるからこそ、より良い納豆が作れるのではないでしょうか?

納豆職人さんの作る納豆は1つ1つ丁寧に愛を込めて作られた納豆です。 こんなに素晴らしい納豆が全国にたくさんあるということを、もっともっと多くの方に知っていただきたいです。

納豆業界がより発展し、日本の伝統食品である納豆が世界中の方々に愛されてほしいものです。 私達も微力ではありますが心より応援していきたいと思います!

納豆文化村:夏目柚香

受賞者インタビュー1 受賞者インタビュー2


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